12/31/2013

2013年末

長いこと更新せずに放置していました、やまたつです。

この頃は何かと悩みも多く、落ち込むことも多々あり、情報発信を怠っていました。

何もする気になれず、ただただ過ぎてく日もありました。

12月は隊員総会というものがあり、マラウイ国内のJOCV約80名が一同に集まり、情報交換や活動報告をする大きなミーティングです。

マラウイJOCVの数は世界で最も多いみたいですよ。

つまり、たくさん援助が入っているということ。

そして、来期から僕がボランティア会の会長として、マラウイ隊を取りまとめていくことになりました。

正直この大役が自分に務まるかわかりませんが、立候補した以上しっかりやっていきたいと思います。


さて、今年ももうすぐ終わり。

2013年は変化し続けた年でした。

JOCVとしてマラウイに来て、志高くいろいろと活動してみたけど、困難に何度もぶつかった一年。

マラウイアンを本気で嫌いになったり、職場でキレたり。。

全て自分の糧となって今後の未来を創っていくことでしょう。

あと任期も1年と数ヶ月。

長いなぁと思う反面、過ぎれば早かったと言ってるんだろうな。

2014年はどんな一年にしようか、そんなことを今日は考えながら過したいと思います。

では、皆さん良いお年を。


自宅のウォッチマン(警備員)と朝から年越しそば↑

~今回のレシピ~
自分で創り上げる未来は自分のために

11/26/2013

思うこと。

今は季節の変わり目。
 
雨も降り始め、雨季が始まりました。
 
雨の後は涼しくなるカロンガから、やまたつです。
 

最近はやることがそこそこ多いというのもありますが、考えることが多いです。
 
任国へ派遣前に僕たちJOCVは二本松か駒ヶ根で約2ヶ月の派遣前訓練を受けます。
 
そこで言われることが"継続性を考えた活動"
 
つまり、2年間活動し帰国後も残るような仕組みを作ることを目標にしなくてはいけません。
 
確かに僕らがいないとできないことを教えてあげても帰国後は誰もやらないですよね。
 
で、実際に赴任してから半年が過ぎ、その間いろいろ試してはみたものの、あまり達成感がない現実。
 
原因は多々考えられますが、大きく分けて2つあると思います。
 
1、病院スタッフのやる気が乏しい。
 
2、僕自身の中で自分の活動に確信の持てないまま実行しているので、全力を出し切れていない。
 
1については僕の力じゃどうにもなりません。
 
人の行動を変えることはマラウイでも日本でも難しいものです。
 
やはり一度、自分の身に降りかかってみないと人は変われないんです。
 
こればかりは2年でどうこうできる問題ではないので。。
 
2については僕自身の問題です。
 
国が違う、文化が違う、食事が違う、何もかもが違う中、これだと確信を持って活動していくことは至難の業です。
 
ほとんどと言っていいほど、手探りと行動を同時進行しています。
 
僕は考えるのが苦手です。
 
じっと考えているよりも行動するタイプの人間です。
 
どんどん体当たりで突き進んでいくスタイルが自分には合っているんだと。
 
継続性を考えていると自分らしさを失うことに気づきました。
 
少しでもいい、ほんの少しだけでもいいからここマラウイに自分がいた事実を残したい。
 
そんな思いを内に秘めて、新たな活動を開始しました。
 
村でのクッキングデモンストレーション。
 
直接自分で村に出向いて、栄養価の高い"モリンガ"という植物を使った料理教室&栄養の話。
 
翻訳とお手伝いは僕の自宅のガードマン。
 
彼の村を主に活動先としてやっていきます。
 
まだ駆け出しですが、少しずつカタチになっていくように頑張ろうと思います。
 
2年後、こんなすごいことをやったんだ、と胸を張れる自分がいなくてもいい。
 
身近な人に少しでも影響を与えられたら自分としては合格かな。
 
記録に残ることはもちろん大切ですが、僕は"記憶に残る"活動をしていきたいと思います。
 
僕のガードマンの娘↓とってもシャイな女の子。いつまでもこうゆう子が笑顔の絶やさない国になっていきますように。
 

~今回のレシピ~
幸せはバトンリレー。自分の手が届く範囲の人に幸せを配ることから始める。

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11/16/2013

日本の病院、マラウイの病院

最近は本当に停電が多いです。

この時期、停電して扇風機が使えなくなった夜はリアルに眠れない、やまたつです。


今回はタイトルにあるように、日本とマラウイの病院の違いを書きます。

えー、まずはオペ室↓



ん?

ここオペ室です。

もう、何て言ったらいいかわからないほどです。

機材が少ない、不衛生。

こんなところでオペしたら何かの感染症で死にますよ。

事実、オペ後に亡くなってる患者いますから。

ちなみに日本のオペ室と違って、簡単に出入りできてしまう。

問題ですね。

次に、これは何だと思いますか?↓



これは遺体を安置しておく冷蔵庫です。

内部温度計によると、25℃だそうです。

これ、ダメですよね。。

ちなみに3体の遺体しか入らないため、1日に3人以上亡くなったときは上に重ねていきます。

僕は5体を見たことがありますが、もう言葉になりません。

あと、遺体を洗浄する部屋の扉にはこんな注意書きが↓



家から遺体を持ってきてはいけません。

ほんまかいな?!

でも書いてあるということは、事実あったのでしょう。

日本で病院に遺体を担ぎ込む人がいたら、異常事態ですね。

そして、驚いたのはコチラ↓



これはPlacenta dump、いわゆる胎盤捨て場。

日本では母親の出産後、胎盤は医療廃棄物として処理されるようですが、ここでは埋め立てです。

古き良き時代の便所と同じ仕組み。

しかもマラウイは年中ベビーラッシュなので、たくさん処理されるのでしょう。

古いほうは満杯になったから、現在新しいのを作っています。

もう、すごいです。

また新しい発見があったらブログ書きます。


~今回のレシピ~
自分のものさしを伸ばすのは経験以外にない
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11/13/2013

あげる側ともらう側

首都での用事も終わり、任地に帰ってきました。

もう2日かけての上京に慣れきっている、やまたつです。


以前、僕が管理栄養士として働いていた[湘南鎌倉総合病院]から、マラウイ首都にあるKamuzu Central Hospitalに人工透析機が10台入りました。

マラウイ全土でもここにしか人工透析機はありません。

そして、しっかりと稼働していました↓


もちろん、先週入ったばかりなので稼働していなかったら問題ですが。。

日本から機械と一緒にスタッフも来ていたので、今回お話しすることもできました。

このプロジェクトは、2年ほど前にスタートしました。

マラウイから医者と技術者、看護師を湘南鎌倉総合病院へ招き、数ヶ月トレーニングをして帰国。

その際、人工透析機も寄贈するというものです。

費用はもちろん病院負担。

人工透析機を含めて、どのくらいのお金が動いているかわかりませんが、安くはないでしょう。

徳洲会のアフリカ人工透析支援はマラウイだけではなく、その他数カ国も同様のことをやっています。

当時、食事を普通の職員食とは別にマラウイスタッフ用を用意していたので、僕はよく覚えています。

そのとき、アフリカで人工透析が必要なのか、疑問でした。

アフリカのイメージは低栄養に苦しむ人々だったので。

しかし、実際アフリカに来てみると、確かに需要はありました。

今後は治療件数を増やすために、ますます使われていくでしょう。

これは一見すると、とてもいいことです。

今までは腎臓病を患った人は助かりませんでした。

ここマラウイでは。

でも、今は違います。

シャント造設の手術をうけて、人工透析を受けることができます。

しかも、ここは政府系の病院なので医療費はかかりません。

徳洲会はアフリカで腎臓病に苦しむ人々を救う。

いいことです。

が、ここでドネーションの大きな問題があります。

それは"現場を知らない"こと。

マラウイの医療事情を本当に理解したうえで人工透析機を寄贈したのでしょうか?

あげる側の都合だけしか考えていないのではないでしょうか?

僕が半年マラウイで活動していて得た医療事情は下記です。

1、保健省からの予算が安定していない。

2、薬や医療機器はほぼ全てNGOからのドネーションである。

3、医師免許を持っているドクターはごく少数であり、患者に十分な医療サービスが行われていない。

などなど。

1、2の要因から、病院では薬や医療機器の在庫切れが頻繁に起こります。

最近は血糖値を測るために使うカートリッジがないため、患者の血糖値を測ることができません、マラウイほぼ全土の病院で。。

話は人工透析に戻ります。

人工透析では、血液をろ過するためのダイアライザーをはじめ、いろいろな消耗品が使われます。

いったいこれらの消耗品はどこからくるのでしょう?

徳洲会が援助するのでしょうか?

いつまで?

はっきりと言いますが、国家予算の約6割を外国からの援助で賄っているこの国で、高価な医療機器は買えません。

ドネーションでもらうしかないのです。

ですがドネーションする側、つまり"あげる側"の事情でストップすることも起こり得ます。

ずっと援助していくなんて不可能ですよね。

これはマラウイの大きな問題で、医療に限らず、様々なことが安定供給されません。

徳洲会が消耗品を援助するとして、もしその援助がストップしたらどうなるでしょうか?

人工透析機は使えなくなり、シャントを作った患者さん達は透析を受けられなくなります。

それは死を意味します。

援助ができなくなったので死んでくださいというのは、あまりにも無責任すぎます。

どうなるのでしょう?

先のことはわかりませんが、半年、1年後に再訪したいと考えてます。

どうか続いてください。

FREEで継続できることって、本当に少ないと思います。

"あげる側"と"もらう側"

双方の需要と供給のミスマッチ。

国際協力の現場において、こうゆうの多いと思います。

あげる側は、もっと現場を知ってください。

もらう側は、もっと発信してください。

僕がブログを書く理由。

こうゆうことかもしれないですね。

もっと発信していきます。

答えを探しながら。



〜今回のレシピ〜
答えがないのも、答えのひとつ

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11/05/2013

ないものはない


首都に来ています。

参加するはずのバザーの日程を間違えて上京してしまったため、特に予定のない、やまたつです。

偶然、首都近くのDowa県病院で5Sの研修があるので、飛び入り参加を狙います。


マラウイで生活してると、どうしても日本と比べてしまうことが多くあります。

日本ではこうなのに。

日本だったら。

日本にはあるのに。。

でも、現実としてここは日本じゃありません、マラウイです。

日本ではある程度お金があれば、大体のものは手に入ります。

ここマラウイではいくらお金を積んでもないものはないんです。

日本にいたときも感じていたことでしたが、マラウイに来ると、より深く思います。

"物がある素晴らしさ"

"選べるという贅沢"

【なにもない】ということがここにはある。

やっぱりマラウイに来てよかった。

そう思える日々です。


〜今回のレシピ〜
お金は必要だけど、重要ではない

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11/03/2013

KAIZEN

最近、暑さのせいか食欲が減退気味です。

特に油っこいマラウイ料理がキツイ、やまたつです。


僕の所属するキッチンには、職場環境の向上を目的としたWIT(Working Improvement Team)という組織があります。

といってもメンバーは4人の小さな組織ですが。

彼らを中心にキッチンの衛生管理などをやっているのです。

が、このWIT、僕が赴任してから機能していません。

先日、カウンターパートがミーティングでこのことをツッコミました。

後からメンバーに事情を聞くと、ボランティアでやっていることなのでモチベーションが上がらないとのこと。

確かに、給料上がるわけでもないことをやりたくはないですよね。

そこで、彼らWITだけ特別にバッジをあげてみました↓


他のスタッフからも欲しいと言われましたが、WITは特別なんだよと言って、やんわり断りました。

そして、もうひとつ。

Suggestion bordを作って、誰でも職場の環境に対して意見を言える仕組みを始めてみました↓



これは4つのエリアに分かれていて、それぞれ;

1、Suggestion 改善テーマの提案

2、To do その提案に対してすべきこと

3、Doing 現在、行っていること

4、Done すでに終わったこと

を意味しています。

このSuggestion bordの目的は、みんなが自分の職場のことを考えて、すべきことを目に見えるよう明確にし、実際にやっていることをみんながわかるようにするためです。

そして、毎週金曜日にあるミーティングでその週のアクティビティについて話し合う予定です。

終わったアクティビティはファイリングして、月末に何件のアクティビティをこなしたか、評価したいと考えています。

数字で評価できたらWITの功績にもなります。

まだ駆け出しで、上手くいくかはわかりませんけどね。

少しずつアシストしながら見守っていこうと思います。


~今回のレシピ~
問題を発見するところから問題解決は始まる。

10/26/2013

新たな試み

熱帯夜の連続で寝苦しい日が続いています。

最近は氷を抱いて寝ている、やまたつです。


さて、以前から準備していた"治療食プロジェクト"を来月から本格始動します。

ほんとは今月からのはずが、JICAからの現地業務費の申請がなかなか下りなかったり、僕が任地を離れていたりしていたので遅れてしまいました。

が、無事に現地業務費の申請も通り、キッチン器具を買い揃え、今月はトレーニング期間です。

ちなみに、現地業務費とは、JICAの支援のひとつで、自分の活動範囲でどうしても費用が必要な場合、見積書や申請書、正当な理由と推測される効果などなどを書いてJICAからもらう資金のことです。

JICAもなかなかシビアなので、簡単に申請が通るワケではありませんが、なんとか許可を得ることができました。

これらが今回買ったキッチン器具↓



ホットプレート、鍋×3、レードル×3、ナイフセットです。

日本円で約1万円くらいの買い物ですが、マラウイではかなり高価な品です。

そして、みんなが同じものを作れるように、クッキングデモンストレーションを開催↓




スタッフ数名にあらかじめ作り方を説明しておいたので、当日はスタッフ同士が学びあう場となりました。

僕はほぼノータッチです。

クッキングデモンストレーションが終わると、今度は病棟へ行き、治療食の説明を各病棟にしました。

これもキッチンのスタッフからナースに説明するという形なので、僕はノータッチ。

病棟の掲示板に治療食のメニュー表を張っているところ↓


もちろん事前にキッチンスタッフには僕から詳しく説明してあります。

僕の活動はほぼ裏方です。

よっぽどのことがない限り、表舞台には立ちません。

もちろん、自分の性格上、表舞台の方が好きですが、ここで表舞台に立ちすぎると僕が帰国した後に継続されません。

あくまでボランティア。

彼らのやりたいことは全力でサポートしますし、新しい提案もします。

しかし、強制はしません。

結局、僕は外国人なので、マラウイにはマラウイの文化や事情を越えられません。

2年でできることは本当に限られています。

実際、この治療食もあるキッチンスタッフからやりたいと意見があったので、サポートしていますが、全スタッフの足並みが揃っているかどうかは、現時点ではわかりません。

治療食は、当たり前ですが手間がかかります。

でも彼らの給料が増えるわけではありません。

全員の足並みを揃えないとこのプロジェクトは続かないでしょう。

もちろん病棟も含めて。

今後はコレが大きな課題になりそうです。

まずは"継続"を目標にして、頑張っていきたいと思います。


~今回のレシピ~
居心地の良いところでは自分を変えることができない。変化を求めるなら自分を居心地の悪いところへ。

10/15/2013

タイムスリップ

10月の暑さが本格化してきています。

日差しに優しさがなくなり、ジリジリくるようになりました。

熱中症対策に本腰を入れ始めた、やまたつです。


JOCVマラウイ隊の中では"マラウイは50年前の日本みたい"という言葉が行き交います。

その根拠としては以下の通り。

1、男性主義の社会構造

2、TVへの憧れ(DVDショップとかで子供や大人がこぞって見てる)

3、一般家庭に3種の神器(TV、冷蔵庫、洗濯機)がない

などなど、もしかしたら50年前の日本より状況は昔かもしれません。

が、僕の任地カロンガにはもっと古いものも存在します。

カロンガに限らず、湖沿いの街にはあると思いますが、コレ↓


何に見えます?

丸太をくり抜いて作った船。

こいつで漁に出るわけです。

手漕ぎです。

僕の記憶が正しければ、コレは歴史の教科書で縄文時代のときに使われてたものではないでしょうか。

マラウイでの漁は、基本コレです。

モーターボートなんてあるとは思いますが、見たことがありません。

よく浸水しているようですが、何とかなっているのでしょう。

JICAがNGを出しているので、僕らは泳ぐことができませんが、できることなら一度漁に同行したいものです。

古き良き時代のものがこの国にはまだたくさんあります。

また紹介しますね。

最近は空気が澄んでいて、湖の向こう側にタンザニアが見えます。


毎朝、湖を眺めながらのヨガを始めてみました。

すっきり満点のスタートは格別に気持ちがいいです。

病もすっかり完治したので、また活動がんばっていきますよ。


~今回のレシピ~
隣の芝は青く見えるが、忘れてはいけない、自分の芝はこれからもっと青くできる。

10/08/2013

2度目の病

えー、病気のやまたつです。

赴任してから2度目の高熱。

1度目は一晩寝てれば治りましたが、今回はそうもいきません。

夜に熱が39度をウロウロ。

週末はずっと寝てましたが、なかなか良くならず困っていました。

症状は高熱、頭痛のみ。

下痢や吐き気はありません。

マラリアの予防薬は毎週欠かさず飲んでいるので、確信はありましたが、マラリア陰性。

同じ病院配属の看護師さんに診てもらい、薬をもらい、ほんと日本の看護が恋しくなりました。

そして、昨日、まさか訪れることはないだろうと思っていた自分の配属先病院へ。

もちろん患者として。

実際に患者として病院に来てみて、いろいろ収穫もありました。

まず衛生面。

本当に汚い、もしくはそこそこキレイのどちらかです。

診察台に横になっていいよ、と言われましたが横になりたくない汚さ。

これ、病人に良くないでしょ。。

各病棟への5S普及活動をもっとしなくては、と思い知りました。

あと、クリニシャン(医師免許はないが、医療系の学校を出ているためこの国では治療できる)が適当すぎる。

診断の要領も悪いし、検査室との連絡も疎か。

そして、すぐ戻ると言ってどこかへ行ったきり帰ってこないと思ったら、外でおしゃべりしてるし。

こりゃ患者も大変だよ。

ただでさえ病気で心も身体も弱ってるのに、不衛生なところで待たされたり、いろんな部署たらいまわしにされたり。

入院患者は特に。

いつも決まった食事、しかも栄養があるとも思えないもの。

看護師、クリニシャンの適当なアセスメントや治療。

僕の活動は、まだまだやらなきゃいけないことでいっぱいです。

そして、一番の問題は"病院にアクセスできない人の治療"だと思います。

患者の中には何時間も歩いてきて県病院まで来る人もいますが、ほとんどの人は交通費がなかったり、距離が遠すぎて県病院にアクセスできません。

地域のヘルスセンターでは、せいぜい結核かマラリアの治療くらいしかできないのが現状です。

自宅療養以外に選択肢がないのです。

早急にすべての人が安全な医療を受けられるようにすることが求められますが、とっても難しい、課題だらけです。

何年かかるのやら。

病院関係者が予算を自分のポケットに入れてるようじゃ、まだまだ先になりそうです。

とにかく、僕は完全復帰を目指して自宅療養してます。

周りの人の親切がとっても身にしみます。

ウォッチマン(自宅の警備員)が茹でたサツマイモを持ってきてくれたり、隣人のアメリカ人が食事作ってくれたり。

もちろん、後輩隊員の看護師さんには感謝感謝です。

僕のカウンターパートは病院で僕と会っての第一声が「血糖値の検査キット持ってたよね?今あるか?」だったのが少し悲しかったけど。。

自分の身内が糖尿病で入院してるから容態気になるのはわかるけど、その前に目の前のパートナーの心配は?

まぁそんなもんですかね。

というか、何で病棟で血糖値の検査キットを切らすのか理解できず。

ドネーションで成り立っているマラウイの医療事情ではよくあることみたいです。

そして、これが診断書&検査結果と薬↓



まぁ、結局何が原因かわからず終わりましたが、たぶん何かの感染症の急性期でしょう。

僕は相変わらず元気です。


~今回のレシピ~
相手を知りたいなら、相手の立場になってみる。なれなくても、なってみる。

10/05/2013

ホスピタリティの欠片

10月に入り、季節の変わり目を感じるようになりました。

週末のビールが一際美味しく感じています、やまたつです。


今週は女性病棟にHIV陽性の患者が入院していました。

彼女はかなり痩せて弱っており、お粥状のものしか食べることができません。

しかも少量。

自分で起き上がることもできず、もう先が長くないことは僕でもわかりました。


現在、僕の所属するキッチンでは治療食を試みています。

その中に"ソフト食"があるので、彼女のために毎食提供していました。

マッシュポテトやお粥など提供できるものは限られてますが、継続が大切なのでスタッフには僕が
言い聞かせていました。

しかし、昨日、あるスタッフが僕が何も言わなくても牛肉と野菜入りのお粥を作って言いました。

「このお粥は栄養あるよね?彼女には栄養が必要だ」、と。

そうやって患者に気を配れることは、この国ではとっても素晴らしいことなのです。

マラウイでは患者の世話は家族がやります。

点滴が空になっても刺さったまま、時間にならないと看護師は患者の様子を見にきません。

ナースステーションでおしゃべりに夢中。

正直、病棟ではホスピタリティなんて微塵も感じません。

彼女は点滴が入っている右手が異常に腫れていました。


たぶん点滴がうまく血管に入っておらず、皮下に漏れているんだろうけど、看護師は何もしません。

家族がどうにかできるわけがありません。

その日彼女はお粥を少し口にするので限界でした。

そして、今朝、息を引き取りました。

家族からは本当にいろいろしてくれてありがとうと言われました。

この経験がキッチンスタッフにどう響いたかわかりませんが、少しずつ思いやりをもって仕事してくれることを信じています。

人のことを想い、人の為に働く。

もちろんお金、給料も大切ですが、マラウイの人々がいつの日か、このことに気付いてくれますように。

今後も言葉より態度、経験で示していきたいと思います。


~今回のレシピ~
人を想うこと、それは自分の存在を示すこと

9/29/2013

名も無きアーティスト

日本は少しずつ秋の兆しが見え隠れしているのでしょうか?

こちらマラウイは逆にどんどん暑さを増しております。

特に僕の任地カロンガは。。

先週、JICAの健康管理員が僕の家を訪問した際に「大山さん、引っ越したいときはいつでもいいな

さい。ここにいたら暑さでやられるわ。」と言われました、やまたつです。


異国の地で暮らしていると、毎日が発見の連続で飽きることはありません。

あ、マラウイの食事には少々飽きてきましたが。

特に人との付き合いが興味深いんです。

今を生きるマラウイアン。

最近出会った名も無きアーティストがいます。

彼は時々peoplesというマーケットのあたりで引き語りをやっています。

ギター片手に足でドラムを操る、なかなか達者な人。

現地語の歌詞なので何言ってるかあまりわかりませんが、まわりのお客をかなり楽しませてます。

が、マラウイアンはみんな金持ちじゃないため、小銭を投げることはありません。

では彼は何のために歌っているのか?

僕は聞いてみました。

すると、一言目に「楽しいから」

「僕が歌って、聞いてる人達が踊ってる。最高に楽しいじゃないか!」

"歌うこと"これが彼の幸せ。

世界にはいろんな"幸せ"がある。

彼はひとつの例でしかなく、もっと多様なものだと思う、幸せって。

来週から大きなチャレンジを始動します。

このプロジェクトがマラウイアンの幸せのカタチになりますように。

僕ひとりじゃできないことも、協力すればできる。

同じ職場で活動する看護師隊員の方と一緒に、いろいろカタチにしていきたいです。



↑唯一聞き取れた言葉「I love you~♪」。どうやら愛の歌らしい。


~今回のレシピ~
やるか、やらないかを決めるのは今の自分。できるか、できないか決めるのは未来の自分。

9/20/2013

目標達成型と展開型

前回に引き続き、今回も少し真面目な内容を書きます。

やまたつです。


僕は小さい頃から好奇心旺盛で、いろいろなことを自分で見たり経験しないと気がすまない人でした。

それは今も変わりません。

何事も貪欲に。

日本にいたときは"やることリスト"を作り、特に仕事で、どんどん目標を達成していくような生き方でした。

いつまでにどうなりたい。

常に先をみて行動していた気がします。

でも、仕事以外にもいろいろな体験や勉強会に参加し、海外旅行などを経て、少しずつ自分の中で変化がありました。

僕は今まで"ブレないこと"が良いことで、自分の意思を貫いたかっこいい生き方をしていきたいと思っていました。

が、世の中にはもっといろんな人がいて、多様性にあふれていること。

この多様性に気が付いたとき"ブレないこと"が全てじゃないと思いました。

いろいろな人に会って、影響を受けて、人生の方向が変わってもそれはそれでいいのでは?

目標があったとしても"今の自分の気持ち"に正直になってもいいのでは?

そう思うようになってきたのです。

でも僕の人としての軸、僕らしさは常に持っていようと思います。

と、いっても変わらないと思うし、変えられないと思いますが。

まとめると以下になります↓

【目標達成型】
自分の未来に目標を立てて、それをクリアし、そしてまたステップアップしていくように目標を立てる。そうやって一直線に自分の理想に近づいていく生き方。

【展開型】
とにかくいろいろやってみて、自分に合ったものを続けていく。そしてまた新たなものに出会ったらやってみる。方向性は一貫しても、そうでなくても、放射状に人生を歩んでいく生き方。

生き方は人それぞれでいいと思います。

今は大きく2つの生き方を示しましたが、もっと多様性に富んでるのではないでしょうか。

どうやら僕には展開型の行き方が合っているようです。

自分の思うままに、好きな方向に進んでいく。

できないことは努力で埋めるのもいいけど、人に頼るのもありだと思います。

助けてもらえばいいのです。

そうやって人々が助け合って生きていくのもいいのではないでしょうか。

僕の変わらない軸は"好奇心と行動力"。

これが僕らしさの元なので、ここさえ変わらなければどんな方向に歩んでも後悔はしないでしょう。

何年も先を予測することは難しいです。

特にここマラウイではその日のスケジュールすらも予測できません。

停電、断水、キーパーソンが来ない、人が死んだので葬式、などなど。

目標を立ててもなかなか達成は難しい。

彼らの興味はどんどん変わります。

それは聞こえこそ良くないですが、良く言うと"今に正直"なのではないでしょうか。

昨日はやる気があったけど、今日はやる気がしないってこと、よくあると思うんです。

それも人間。

自分を抑える必要はあまりないのでは。

もちろん人に迷惑をかけてはいけないと思いますが。

ここマラウイに来て、今の大切さをより認識しています。

僕の幸せは"一緒に笑い合える人がそばにいる"こと。



~今回のレシピ~
人と一緒に生きるから人生はおもしろい。

9/19/2013

What is your happiness?

世界の中でも最貧国と称される国、マラウイ。

言葉だけ聞くと、貧しくて可哀想とか飢餓で飢えてるとかいろいろな誤解をまねきます。

確かに一部は当たっているかもしれません。

一部は。

でも大部分は違っています。

村の人たちは貧しいですが、家族や親戚が助け合って、細々とではありますが暮らしています。

毎日シマを食べ、隣人との会話で盛り上がる。

子供達は自然と共に遊び、学ぶ。

そして、時が来たら死ぬ。

決して死に対して抵抗はしない。

医療水準が低いから"できない"という方が正しいのかもしれませんが。

日本を含め、先進国が、その他発展途上国が忘れかけている"大切なモノ"がここにはあります。

長くなってしまいますが、最後まで読んで、そして自分の頭で考えてみてほしい内容を書きます。


僕が日本を飛び出した半年前、「数年後には人々の働き方が変わる」と言われていました。

会社から個人へと。

それは人々の価値観が変わってきた証なのではないでしょうか。

お金は必要だけど、それよりも大切なものがある。

気の合う仲間達と好きな仕事をしたい。

人それぞれ価値観は違います。

でも変化していることは明らかです。

人は皆、幸せになるために生きていると思います。

現在の先進国では医療技術が進んで、なかなか死ねないようになっています。

食事ができなくなったら経管栄養剤を使う。

腎臓が悪くなったら人工透析をする。

心臓が弱ったら心臓移植をする。

そしてこれからは再生医療です。

単純に寿命も延びますが、予防医学が進んだことで健康寿命も延びます。

ですが、この質問に即答できる人は何人いるでしょうか。

"あなたの幸せは何ですか?"

僕自身も答えを探す時間が必要になります。

なぜ?

僕は選択肢が多いからだと思います。

僕たちはたくさんの物事に囲まれて生きてきました。

自然と選択肢が増えたし、増やすこともできます。

新しいものが世の中にどんどん出てきて、それに伴い僕たちは次々と求めていく。

いつまで経っても幸せにたどり着けないという結果に陥りかねない状況です。

もちろん大多数の人がそうだとは思いませんが。

寿命が延び、選択肢が増える。

言葉だけ聞くと幸せそうに感じますが、どうでしょうか。

ここマラウイは選択肢がほとんどありません。

ですが、この質問に即答できる人の方が多いんです。

"家族や友人と過しているとき"

シマを食べたり、チャッティングしたり。

そういうことが彼らの幸せ。

そして、マラウイは何年も前からほとんどの人は個人での働き方をしています。

会社に属している人はほんの一握りです。

日本のようなストレス社会は存在しません。

こうゆうところはマラウイの誇るべきところだと思います。

日本ではみんなが言います、「5年後、10年後を見据えて行動しろ」と。

確かにある程度先を見据えた行動は大切だと思います。

でも未来のことなんて誰もわからない。

3.11のようにいつ天災が起こって全てを失うか。

誰にもわかりません。

先を見すぎると今が疎かになってしまいます。

今を大切にしない人に素敵な未来がくるとは到底思えません。

僕は自分の生き方をシフトしました。

きっかけをくれたのはフィリピンのマニラに広がるスラム街に住む人々の言葉。

僕の生き方は"目標達成型"から"展開型"へ。

このことについてはまた後日書きますね。

マラウイでは昔から"個人の時代"です。

いったい日本は何を得て、何を失ったのでしょうか?


p.s 彼はDowaに住む同期のガードマン。僕にこの朝日を見せてあげたいとずっと前から言ってたらしい。感性はみんな持ってるもの、国が違っても美しいものを見たら美しいと思い、誰かのために何かをしてあげたいと思うもの。失くしたくない"感性"。最後に朝日を見たのはいつですか?

~今回のレシピ~
幸せは探すとなかなか見つけられない。今もっているものを捨てていくと残るもの、それが幸せ。

9/14/2013

チャッティングという名の心理戦

今日、マラウイのマンゴーを始めて食べました。

美味すぎる。

思わず何個も食べたくなりますが、先輩隊員がマンゴーアレルギーになったという話を聞いているので、1日1個にとどめておきます。

暑い時期はマンゴーを頼りにしようと思っています、やまたつです。


今日は同僚のキッチンスタッフと以前から約束していた"男飲み"をしました。

4人来る予定が、結局2人しか来なかった、が想定内。

そして、この男飲みは彼らの本音を探る心理戦でもあったわけです。

さて、さっそく彼らはお金がないといいました。

ビールを飲むのが好きという会話の流れで、この企画ができたわけですが、飲み会の場に無一文で現れるとはおかしな話。

僕のお金を当てにしていたんですね。

コレも想定内。

僕はきぱっり言いました、ボランティアできているからおごる事はできない、と。

すると彼らはじゃあ僕らはいらないからチャッティングだけしようといいました。

それも悪くはなかったですが、僕の家にジンが500mlほどあったので、これを出してみることに。

MK1100、決して安くないこの飲み物を彼らは我が物顔で並々コップに注いでいきました。

そうだよな。

想定内。

そして肝心な会話の内容ですが、やはり出ました「poor」という言葉。

みんな言います、僕らはpoorと。

先輩で理数科教師の隊員が言っていました、子供達もpoorが問題だと。

でも違います。

問題の根源はpoorなことじゃない。

"poorだからどうしなきゃいけないのか"ということを考えないこと。

コレが問題なのではないでしょうか。

僕のJOCVとしての活動はほとんど受け身です。

僕から新しいことを提案しますが、その後、継続するかどうかは彼らが決めます。

継続したいなら僕は支えていきますが、外国人が何か新しいことを始めたぞ、というスタンスをとられると僕は何もしません。

今夜の心理戦でわかったこと。

国際協力で一番難しいのは"真のニーズを知ること"

彼らは本音を言いません。

そうですよね、僕らは言葉も文化も違う外国人。

そして2年後にはいなくなる存在。

僕がマラウイアンの立場だったら、建前だけキレイに述べていろいろねだるでしょう。

この2年間は裏切られることの連続ですが、心をしっかり保って任期を全うしたいと思います。

1人でも信用できる人ができて、その人の人生がいい方向に変わることができたら、僕がここにいた意味はあったのではないか。

2年間を浪費にではく、投資に使っていきたいと改めて思います。


~今回のレシピ~
知らないということが問題ではない、知らないのに知っていると言うことが問題を引き起こす。

9/13/2013

5S視察団

9月に入り、停電が多くなってきました。

と、同時にネット環境が悪くなるのでブログもアップできず。。

やはり何かと不便なマラウイ、はい、久々のやまたつです。


昨日はJICAの5S視察団が僕の所属するカロンガ県病院にやってきました。

去年も視察に来て評価をもらったらしく、去年はなかなか低い評価だったみたいです。

前日にカウンターパートと5Sを実施している箇所(小児科、妊産婦病棟、キッチン、事務局)を徹底
して改善しました。

まさに一夜漬けのテスト勉強みたいに。

5Sって日々継続しないとあまり意味ない気がしますが、まあ今回はいいでしょう。

一応、視察が入るということで意識するみたいです。

いろいろ病棟を見てまわっていると、日本では考えられない光景が目に飛び込んできます。

たとえばコレ↓



何かわかりますか?

注射針の先端が画鋲の変わりに使われています。

これは衝撃すぎて思わず写真。

マラウイでは画鋲すらも貴重で、プリントを壁に掲示するときはホチキスを使っています。

この注射針を使うアイデア、日本では考えられないのでアッパレというべきか。

いえ、ダメです。

こういうのをいろいろ改善し、いざ本番。

視察団の方たちからは去年よりもスコアアップしているとの評価をいただきました。

次回は3ヵ月後にまた来るみたいなので継続、そして向上を目指していきたいです。

僕のカウンターパートはとってもできる人で、僕がノータッチでも病院内の5Sは少しずつ進んでいきます。

なので僕は彼を支えつつも別の活動に専念できるわけです。

この国ではできる人材を探すことがとっても難しい。

彼をアシストしつつも自分も頑張らねばですね。

今月はしっかりと先の活動計画を彼と話し合って、来月からは新規一転、本格活動を開始します。

残り1年半、悔いのないように。


~今回のレシピ~
進む早さより進んだ内容

9/04/2013

Kasungu病院訪問

約1週間ほど休暇をいただいて、マラウイ栄養士隊員の活動を見学してまわってます。

今週末には任地に帰って自分の活動を再開しますが、どんな状況になっているか不安でたまらない、やまたつです。


月曜日はKasunguに行ってきました。

首都から北にミニバスで約2時間、もちろんぎゅうぎゅう詰めです。

先輩隊員の活動するKasungu District Hospital は施設が広く、内部は結構きれいでした。

この病院では栄養士がひとりのみ活動しており、初代の隊員ということもあって、活動は大変そうでした。

まず、JICAボランティアとはなんぞや?ということから始まるようです。

また、僕の所属する病院よりも予算が少ないためか、病院食がかなり寂しい。。

しかも停電すると食事が作れないと言い、患者の食事を作らない。

自分たちの食事は作るくせに。。

スタッフの意識はとっても低い印象でした。

やはり、それぞれの場所で問題は違いますね。

この日は一日中、停電、断水で大変でした。

風呂もトイレも料理もままならない生活。

途上国は生活するにもストレスがかかる、そう実感。

でも、こういう経験はかなり貴重なものなので2年間どっぷり浸かりたいと思います。

今日は同期栄養士隊員のDowaへ行ってきます。

ではー♪


〜今回のレシピ〜
毎日の"当たり前"に感謝

8/31/2013

移動の8月


どうも、お久しぶりです。

今月は3回首都に上がり、うち1回はムランジェというマラウイ南部にミーティングのため行ってきました。

移動疲れがハンパない、やまたつです。


今月は赴任3ヶ月オリエンテーションやミーティングのため、ほとんど病院で活動できずに終わってしまいました。

なので9月、10月、11月は任地にこもって活動をどんどん軌道に乗せたいと思います。

主にやりたいこと、要請などを整理すると以下の通り↓

1、治療食
→高タンパク食だけでも継続して提供できるようにしたい
To do ・食材確保のための資金を得る(生姜ドリンクやORSなどを患者、職員向けに販売)。
          ・キッチンスタッフとナースとの連携体制を構築。

2、糖尿病予防クリニックとの連携
→外来、入院DM患者をクリニックに紹介。毎月予防に向けた検査や情報提供をする。
To do ・病院掲示板に貼るポスター作成。
          ・病院クリニシャンとクリニックドクターとの連携を構築。
          ・指導媒体の作成。

3、アウトリーチクリニックでの栄養啓発活動
→母親向けに栄養のある食べ物、調理法の紹介。離乳食講座など。また、NGOと連携してファミリープランの啓発。
To do ・トゥンブカ語(現地語)の学習。
          ・離乳食のリーフレット作成。
          ・コミュニティナースとの打ち合わせ。
          ・NGOとの連携。

4、MCH(母親子供外来)、マタニティ病棟でベビーマッサージ講座
→ベビーマッサージで子供の免疫力向上、親子のスキンシップをはかる。
To do ・ベビーマッサージのリーフレット作成。
          ・ナースとの打ち合わせ。
          ・トゥンブカ語の学習。

5、ADD(農業省)の栄養士と連携
→コミュニティ向け栄養啓発活動や、給食プログラムに参加。新しいレシピ紹介。
To do ・ADDの栄養士と打ち合わせ。
          ・レシピ本の作成。
          ・フードカレンダー作成。
          ・トゥンブカ語の学習。

と、大きく分けてこれくらいでしょうか。

2年で出来ることには限界があります。

あれもこれもやりたいですが、まずは定着して継続してもらえるような活動を心がけます。

さて、来週からはマラウイ各地で活動する栄養士の活動見学をしてきます。

また移動続きになりますが、よい情報共有ができたらなと思います。

ではではー


〜今回のレシピ〜
何事もまずは知ることから。

8/10/2013

人らしい人

マラウイに来て4ヶ月。

実際に活動を開始してからは3ヶ月が経ちます。

来週は首都で"赴任3ヶ月オリエンテーション"があるので、今から楽しみなやまたつです。


僕はよくYAHOOニュースで日本や世界の情報を取っていますが、最近は"ブラック企業"というものが目立つ気がします。

まだブラック企業の基準が曖昧ですが、かなり深刻な問題なんでしょう。

働きすぎ、日本人は本当に働きすぎです。

そして、マラウイアンは働かなすぎ。

足して2で割ると丁度いいのですが、世の中そんなに上手くいきません。

よく日本では「働き方を変えないと今の時代を生きていけない」と言われているみたいですが、本当にそれだけでいいのでしょうか?

大いに疑問です。

確かに時代は変わりました。

たくさん働くことが良しとされた時代は終わったと僕も思います。

ブラック企業が存在する理由は、この日本の古い考え方だけの問題でしょうか?

僕は消費者(顧客)にも原因はあると思っています。

あなたは過剰なサービスを求めていませんか?

幸せと感じる閾値が高くなっていませんか?

求めるものが大きくなるほど、求められる側の負担は大きくなります。

過剰な労働と過剰なサービスには近いものがあると思います。

みんなが言います「世の中に完璧なモノやヒトは存在しない」と。

でも、どこかで完璧を求めていませんか?

マラウイに来て思こと、それは"人らしい人がいる"ということ。

マラウイアンは完璧なんて求めません。

常に焦点は"今"にあります。

次の日のことや、まして数年後のことなんか考えたりしません。

もちろんそれが良い事というわけではないですが、なんだかこの考え方が自分にも馴染んできました。

先のことは誰にもわからない。

だから今を全力で生きる。

マラウイアンは背中で語っています。

最初はイラッときていたことも、4ヶ月目にしてだんだん許せるようになりました。

現在、日本ではグローバル化が求められています。

海外で働く、生活するということが果たしてグローバル化なのでしょうか?

一番大切なのは"意識のグローバル化"なのでは?

嫌なら無理して海外で働く必要はないと思います。

日本も十分素敵な国です。

でも、意識、考え方をグローバル化しないとストレスが溜まります。

世界には満足に食事できない人もいる。

屋根がないところで生活する人もいる。

両親を失った子供もいる。

いろんな人が一生懸命に生きています。

そういった意識があれば、自分が持っているささやかな幸せに気付くことができるのではないでしょうか?

JOCVの活動を通して、マラウイという国を通して感じたことを書いてみました。

次回は活動のことを書きたいと思います。


~今回のレシピ~
意識を変えれば、見えているものもが変わる。

8/07/2013

携帯電話について 2 〜About the phone in Malawi 2〜


今月は移動続きなので、若干の疲れがあります。

カロンガは首都までの距離以外、とっても恵まれていると思います。

でもやっぱり移動距離がしんどい、やまたつです。


前回はマラウイJOCVの携帯電話についてでした。

今回は携帯電話の料金についてです。

マラウイは通信費が高いです。

JOCVは現地生活費として3ヶ月分が一度に支給されます。

僕の場合、その生活費は交通費と通信費にほぼ消えていきます。

発信は大切なのでね。

そこでお得なプランはないものかと探すと、ありました。

Tnmという会社ではMpambaという電子マネーのサービスをしています。

銀行口座みたいなものですね。

そのMpambaアカウントを持っていれば、事前にチャージしておいたお金を携帯電話から様々な用途に使うことができます。

1、水道や電気料金の支払い

2、携帯電話料金のチャージ

3、他のアカウントへの送金

などなど。

このMpambaアカウントから携帯電話にチャージするとボーナス料金がプラスされるのですが、そのボーナスがハンパないのです。

MK1000以下では100%、MK1001以上では200%もボーナス料金がつくのです!!

ということは、MK1000チャージするとMK2000分使えて、MK2000チャージするとMK6000分使える。

いったいどういうビジネスモデルなのかわかりませんが、かなりお得なサービス♪

ライバル会社Airtelも同様のサービスを行っていますが、ボーナス料金が2日で消えるみたい。

Tnmはなんと無期限!!

こいつを利用して、最近はインターネットのSIMにチャージし、お得にネットを使ってます。

ただ、ネットの速度が遅すぎる。。

まぁ、使えるだけマシですね。

ではではー


〜今回のレシピ〜
自分の人生は配られた手札で勝負する。


I'm a little bit tired because I move to somewhere this month.

Karonga where is my place is favored everything, expect distance to the capital city.

But the transfer is too tough for me. I am YAMATATSU.

I wrote a blog about the phone in Malawi last time.

This time, I'll write about the fee of phone in Malawi.

Here in Malawi, that fee is expensive.

We usually get 3 month's pay all at once for life from JICA.

In my case, most of them are spent as a transfer and telecommunications.

To dispatch the information is important.

I've been looking for the advantageous plan for the fee. Finally, I could find it.

Tnm, which is a telephone company, has a service of mobile money named "Mpamba".

It's like an account of the bank.

I can use the money for something if I have this account.

1, Pay for waterworks and electricity.

2, Recharge for the phone.

3, Send money to another account. etc...

We can get some bonus fee when we recharge from it to our phone.

It is very amazing!!

For example, if we recharged at least MK1000, we're able to get 100% bonus. If we recharged above MK1001, we can get 200% bonus!!

I don't know the reason why, but it's really good service.

Airtel which is another telephone company has also same service, but it will be off 2 days after.

Tnm's bonus is no limit.

I use this service and enjoy Internet.

But it's slower than Japan's.

〜Recipe for this time〜

We have to play our life with our card.

8/03/2013

マラウイの携帯電話 〜About the phone in Malawi〜

今週のはじめから下痢に悩まされていました。

自然治癒を信じて4日が過ぎても良くならず、どうしたものかと思っていました。

そんなとき、久々にシマを食べると、それ以降ぱったりと下痢が止まり、今は快調です。

マラウイの病気はマラウイの食事で治すことを学びました、やまたつです。


今回はマラウイの携帯電話、通信のことについて書きますね。

文明の発展は目覚ましく、途上国マラウイにも携帯電話はかなり普及しています。

農民もボロボロながら携帯電話を持っています。

マラウイには大きく2つの携帯電話会社があります。

AirtelとTnmです。

僕たちJOCVは事務所から両方のSIMカードと携帯電話を貸与されます。

貸与なので任期終了後はお返しします。

なので、壊したり無くしたりしたら弁償ですね。

両方のSIMを貸与される理由は"場所によって電波状況が違うから"です。

毎週月曜日に安否確認のため、自分の担当ボランティア調整員にワン切りする義務があります。

さすが安全管理には抜かりがありませんJICA。

ワン切りを忘れると、調整員から連絡がくるので若干気まずいです。

さてこれが今僕が使っている携帯電話です↓


こいつは中国製のなんとも怪しい携帯電話なのですが、なんとSIMカードが3つも入ります、無駄に。

なので、事務所から貸与された2つともうひとつプライベートSIMを入れてます。

これで携帯電話1台で3台持っていることになるのでかなり楽です。

しかもネットワークに接続可能なので、TwitterやFacebookもできます。

日本語は文字化けして読めないし、英語しかタイプできませんが。

実はここだけの話、Twitterでリアルタイムに出来事をつぶやいています。

興味持っていただける方がいるなら@TatsuyaOyamaで検索し、フォローお願いします。

次回は携帯電話料金にまつわるお話を書きますね。

〜今回のレシピ〜
メールより電話、電話より直接の会話で心まで伝わる。


I had a trouble with diarrhea since the fist of this week.
I believed my natural-healing, but my condition was not getting better and 4 days past.
At the time, I ate Nsima for a long time. After that, diarrhea has stopped and now I'm really fine.
I found that we could heal the disease in Malawi by food from Malawi. I am YAMATATSU.

The topic is about the phone in Malawi this time.
Here in Malawi, most of the people has a phone because developing of civilization.
People in the village also has it.
There are 2 types of the phone company in Malawi.
These are Airtel and Tnm.
All of JOCV like me, we borrow both SIM card from our office.
We have to return this back to the office when we go back to Japan because it's just borrow.
If we break it, we must get a new one and return it back.
The reason why we borrow these, it's different a phone wave each aria in Malawi.
Every Monday, we have a duty which to do "one call" to an own volunteer coordinator to let his know about alive or not.
There is no room for compromise on the safety. This is JICA.
If we forgot to do "one call", we get a phone from them
This is my phone(picture).
This is made in China which can insert 3 SIM card. It's a waste I think.
So I do that. 2 of SIM card are from office 1 of SIM card is private.
It's very convenient because I don't have to have 2 phones.
Besides, it can connect the Internet so I can enjoy using Twitter and Facebook.
But I can type only English and never see Japanese on the screen.
Just between us, I use Twitter on the real time.
Please look for me and follow me on Twitter, if you like.
Next topic, I'll write about the charge of phone.
〜 Recipe of this time 〜
Phone is better than E-mail. Communicating is better than phone to send your mind.

7/27/2013

5S研修@ムジンバ ~5S lecture at Mzimba~

トゥンブカ語(現地語)の大切さを再認識し、少しずつではありますが勉強してます。

英語もトゥンブカ語もとにかく読んで、書いて、話して覚えています、やまたつです。


今月は2回にわたって5Sの研修がムジンバ県病院でありました。

5Sというよりは問題解決の手法を紹介して、一緒にワークショップをやるというもの。

普段からあまり仕事における問題点を意識していないのか、マラウイアンたちは一生懸命頭を使っていました。
一応、形のうえでは改善目標を立てて、期限も決めて、これから問題解決に向けて行動できる体制が整いました。

が、僕が思うのはフィッシュボーンやロジックツリーなどの問題解決の手法をやる前に、もっと大切なことがあるのではないか、ということ。

5Sを学んでいる人達が、ティータイムのときに出てくるドーナッツの袋を平気で外にポイ捨てする。

平気で時間に遅れる。

お昼時だけ現れて昼食をとり、帰る。

僕はこういう小さなところから改善(KAIZEN)していくべきではないかと思うのです。

小さいときからの教育の問題で片付けてしまうのでは何も変わりません。

もし本当に彼らが自分達の職場の問題点を改善したいのであれば、まずは時間を守ったり、ポイ
捨てをやめることから始めなくてはいけないでしょう。

次回は12月。

それまでに達成目標をクリアできるのか、期待せずに待っています。


~今回のレシピ~
問題解決は足元から

I realized that tumbuka language, which is the local language of the north region in Malawi, is important for me again.
I do that read, write, speak about tumbuka and English to remember. I am YAMATATSU.
This month, I had the 5S lecture twice in Muzimba District Hospital.
We learned about problem solution method and how to do some workshops.
Every Malawian thought about it so hard. I guess they don't use their brain usually.
They could make some targets and decided the limit somehow or other. So we started KAIZEN.
But, I think there are more important things before learning about problem solution method such as fishbone and logic tree.
Someone who learn about 5S throw the bag which was in doughnut away.
Someone came here late.
Someone came at only lunch time, and then went to back.
I think they should solve these small things at first.
It would not be change if they got it over as the education problem from childhood.
If they really want to improve their problems, they should start to solve these.
Next lecture will be held on December.
I expect that they can achieve the target until then.

~Recipe of this time~
To solve the problem from close to you

7/20/2013

ガーデン紹介と新たな試み~Introduce about my garden and my new challenge~

最近はいろいろなことに手を出し過ぎて苦労していましたが、それなりの収穫がありました。

それらは後日また改めて報告しますね。

やろうという強い意志があれば何でもできると思っている、やまたつです。


さて、家を留守にしていても庭の野菜たちは育つもので、今はマスタードの収穫時期となっています。

その他にもスイカ、トマトの花が咲き始め、いい感じです↓


バナナ君も4つ目の葉っぱが顔を出し、嬉しい限りですね。

ウォッチマンに収穫してもらい、先輩隊員の家に持っていったり、ウォッチマンの家族にあげたりといろんなところで活躍している野菜たちです。

彼がいつもいい仕事をします↓



さて、新たな試みとは"このブログを英語でも書く"ということ。

どうやらマラウイでもTOEFLを受験できるみたいなので、この機会にチャレンジしようと思うからです。

僕は特にライティングが苦手なので少しでも克服できたらなーと思っています。

かなりアクロバティックな英文になると思いますが、間違いなどありましたら訂正のメッセージいただけたら嬉しいです。

では、来週からまた出張頑張ります。


~今回のレシピ~
どんな挑戦も遅すぎるということはない。

Recently, I have been a great trouble, but I could get some outcomes.
Let me report these things another day.
I think that we can do everything if we have the enthusiasm. I am YAMATATSU.

Some vegetables, which are in my garden, have grown while I left my house.
Now the mustard season is coming.
It is also good that growing watermelon and tomatoes.
I'm glad that Mr banana makes 4 leaves.
My watchman harvested mustards and give me.
Then I shared these with my friends.

By the way, the new challenge is to write this blog in English also.
Because I'll try to take TOEFL test in Malawi.
I'm poor especially writing section in TOEFL test, so I think that I want to overcome it.
I wonder my English is sometimes odd so please correct it.
See you, I'll also do my best the visit from next week.

~Recipe of this time~
It's not too late that to challenge anything.

7/17/2013

JOCVに課せられたもう一つの任務

先週から先輩隊員の送別会のため、首都に上がっていました。

久々の首都Lilongweは都会だなーと実感。

まぁ、たぶん僕の故郷である釧路市の方が都会なくらい、マラウイの首都は小規模なのですが。

送別会のためだけに首都へ上がったものの、飲み過ぎと踊り過ぎのため大半の記憶を吹っ飛ばして帰ってきました、やまたつです。


さて、題名にもありますが"JOCVに課せられたもう一つの任務"について書きたいと思います。

知られていそうで知られていない重要任務。

それは、、

【2年間の任期を終えて、無事に帰国すること】

とっても重要な任務です。

もちろん、任期の間に体調崩すことも出来る限り避けなければいけません。

というのも、僕らが体調を崩して病院にかかるとき、その医療費には日本の皆様が納めている税金が使われるんです。

これは体調管理もJOCVの義務となるわけですよね。

マラウイでは特にマラリアに注意が必要です。

その他にも腸チフスや赤痢、狂犬病や黄熱病、A型、B型肝炎、おまけにHIV/AIDSなど病気が蔓延してます。

マラリア以外の病気はワクチンやその他の予防で防ぐことができますが、マラリアは厄介なんです。

ワクチンがないのはもちろん、僕の任地Karongaはマラリアを媒介する蚊が多いんです。

暑いからでしょうけど。

そこで登場するのが"メフロキン"

いわゆる予防薬です↓


これを毎週欠かさず飲むのと、蚊帳を使って寝ることが義務化されています。

先輩隊員に聞いたところ、このダブル予防でマラリアにかかる人はほとんどいないみたいです。

僕は2年間病院の世話にはならないということを目標に掲げています。

なぜなら、僕は病院所属なので内事情を知っているから。

入院したら別の病気移されたり、違う症状がでてしまうのではないかというほど、衛生面や治療に不安があるのです。

もちろん、僕らJOCVが入院するのはもう少し立派な病院ですが。

この国の医療水準はかなり低いので予防が生きる道です。

というわけで、しっかり予防して体調崩すことなく2年間の任期を終えたいと思います。

ちなみに、メフロキンは副作用も強く、人によっては合わない人もいるみたい。

僕は少し頭がぼーっとするのと、変な夢をみます。

悪夢だったり、おいしい夢だったり様々ですが。。

毎週どんな夢がみれるか若干楽しみでもあります。

ではでは♪


~今回のレシピ~
There is nothing like a dream to create the future.

7/11/2013

停滞期


今週末に行われる先輩隊員の送別会のため、首都へ向かっています。

僕の任地は遠いため、中間地点の街で一泊を余儀無くされます。

道中、ミニバスの中で“同時多発ゲロ”に見舞われました。

僕の隣と前の2名、合計3名が乗り物酔いで嘔吐。。

幸いなことに被害が降りかかるのを逃れた、やまたつです。


今週はというか、最近は活動が停滞しています。

まだ始まって2ヶ月だし、焦る必要もないのですが、停滞の原因がマラウイアンだけのせいでもないから厄介。

僕のメンタルの問題もあります。

思うように物事が進まない。

言語がイマイチ(英語、トゥンブカ語、ンゴンデ語)で伝えたいことが伝えきれない。

街を歩いていると「チャンチュン!」「チャイナ」などあからさまに馬鹿にしたような感じで呼ばれる。

などなど、日々のストレスが今になって響いています。

この壁を一つ越えれば、だいぶ精神的に楽になれることと思います。

昨日は病棟の看護師と言い合いになってしまいました。

机に座ってお喋りしている時間があるなら、もう少し患者の状態をみるとかできないのか?

というと、「状態見てもやることない」「特にお金がもらえるわけでもない」「その前にペンがないから記録できない」

など、できない(もしくはやらない)理由を並べてきました。

もちろんこうゆう人たちばかりではありませんが、このときはかなりの憤りを感じました。

いろいろなことが重なっての停滞期。

このまま沈むのも、もしくは浮上するのも自分次第です。

もう一度、僕がJOCVを目指したころの原点に戻ってやり直しをしたいと思います。

いつもポジティブで、ストレスには強いと自負していましたが、ここに来て新しい自分に出会いました。

こうゆう自分も受け止めて、しっかり進んで行きたいと思います。

という、今回は反省文でした。

今後もやまたつをよろしくお願いします。


〜今回のレシピ〜
Life isn't finding about yourself, life is creating about yourself..
進むべき人生(みち)は見つけるものではなく、創り上げていくもの


7/08/2013

自分らしさ、マラウイらしさ

もともと落ち着きのない性格の僕ですが、午前中は集中して報告書を書き上げました。

そして午後はMzuzuで買ったコーヒーを片手に、別の記事(糖尿病に関するもの)を書いています。

今日はPCの前から離れられない、やまたつです。


よく耳にする言葉だと思います"自分らしさ"

「そんなに無理しないで、自分らしくしてればいいんだよ」

「焦ることないって、自分らしくいこーぜ」

"自分らしく"

このわかりやすそうに見えて、わかりにくい言葉。

僕も過去に自分らしさの追及をしたことがあります。

でも結局よくわからなかった。

いろんな人と会って話もした。

いろんな場所に行って自分を見つめてみた。

でも結局、自分はいつもココにいて。

自分は自分でしかない、という結論に至りました。

つまり"自分の意志で自分の行動を決めること"こそが自分らしさなんだと。

自分の歩いてきた人生は、自分でしか歩けない。

人からすすめられて決めたこともあったけど、重要な決定は自分で下してきた。
自分らしさは自分が決定を下した先に待っているもの。

自分が何をしたいのか、どうなりたいのかをイメージして、目標を立てて進む。
ということが大切だと思います。


さて、話をマラウイに移します。

僕がマラウイに来て3ヶ月が経ちますが、ふとマラウイらしさについて考えてみました。

マラウイは国家予算の約4割を外国からの援助で賄っています。

組織の中ではトップダウンが根強く残っているため、上司の言うことに逆らえません。

そして、大半の人たちは日々生活していくのがやっとのお金で暮らしているため、選択肢がほとんどない。

食事もバラエティーが少なく、いつも変わらないものを食べている。

こういう状況でマラウイらしさを発揮することは、難しいのではないかと思います。

これぞマラウイというものを唯一挙げるとすると"変化を望まない"ということでしょうか。

マラウイアンはとっても保守的で、新しいことに挑戦することを躊躇します。

このマインドが活動上いろんなところでブレーキとなり、なかなか物事が進みません。

いつまでも援助に頼っていくつもりなのか?

援助がもし途切れたらどうするつもりなのか?

理想ばかり掲げて、そのための行動を起こさないのは何故か?

たくさんの疑問がありますが、僕がどうこうできる問題ではないので。。

マラウイをどんな国にしたいのか。

マラウイらしさを考えて、そのための戦略を立て、予算をしっかり当ててほしいと思います。

変わらないことがマラウイらしさだと言われると、お手上げですが。。

マラウイは変わらなくても、時代はどんどん変わっています。

この先どうなることやら。

子供達の笑顔が消えることにだけは、なってほしくないです。


~今回のレシピ~
現状維持は後退の始まり。

7/07/2013

家庭の教育と5S

Mzimbaで行われていた5Sの研修から帰ってきました。

久々の任地Karongaはやっぱり暑いです、今は気温低い時期なのに。。

夏本番がかなり不安なやまたつです。


さて、改めて5Sとは何か少しだけ説明します。

1、Sort

2、Set

3、Shine

4、Standardize

5、Sustain

です。

日本語では整理、整頓、清掃、清潔、しつけといったところでしょうか。

ここで日本人の僕たちからすると、「そんなことで研修なんてあるの?」と疑問に思う方もいると思
います。

が、わざわざプロジェクトが立ち上がる程の規模でこれらのことをやっています。

途上国、特にアフリカはまだまだそういう段階なのです。

僕たちが幼稚園くらいの頃から母親や先生に言われて、自然にできることが当たり前と思っていますが、それは当たり前ではなく素晴らしいことです。

出したものは使い終わったら元の場所に戻す。

みんなが使う場所はきれいに使う。

マラウイでは大人でもこれらが難しいみたい。

もちろんマラウイだけではありませんが。。

改めて日本の家庭レベルの教育が大切なことだと気づきました。

日本の教育は古いとか、いろいろ言われていますが、時代が進むにつれて適応している部分とそうでない部分を分けて考えるべきだと思います。

昔からの教えも大切。

新しい教えも大切。

僕の同級生も最近は結婚や出産していますが、家庭の教育や家族の絆を大切にしていってほしいと思います。


今週末は先輩隊員の送別会のため首都へあがります。

僕は運営係りとしてキッチンを取り仕切ります。

誰かに作る食事は気合が入りますね。

今から楽しみです。


~今回のレシピ~
誰かを幸せにするとしたら家族から。その前に自分。


↑北の都Mzuzuの自然

6/30/2013

取り戻せないタイミング

最近は良くないことが続いています。

幸いにも健康を害しているわけではないですが、なんだかなぁといった感じの、やまたつです。

またまた暗い話題で申し訳ないですが、今後に活かしていくためにも記録します。

金曜日にDM(糖尿病)患者さんがひとり亡くなりました。

昨日はその人の家に出向き、昼食をいただきながら栄養指導を予定していました。

当日になり、患者の弟に確認の電話をいれると「昨日、兄は死んだ」と信じがたい言葉が返ってきました。

ただ、呆然とすることしかできなかったです。

死因はわかりませんが、彼はまだ38歳。

日本では若すぎるくらいですが、マラウイではこれくらいの歳で亡くなる事もよくあるたい。

なんだか噛み合わない歯車に意気消沈です。

しかし、午後からは同僚の家に行き、新しく病院で始めてみようとしているビジネスの話し合い。

いつもお金がないを理由に患者への食事がおろそかになっている現状をなんとかしたいので。。

彼の息子と一緒に遊んでとっても心癒されました↓



やはり子供はいいですね。

来週は出張が続くので、体調崩すことのないようにやっていきたいと思います。


~今回のレシピ~
失敗から学ぶ。学んだ後に行動する。

6/28/2013

マラウイアンの扱い方

6月も終わりを向かえ、来月に向けての活動計画を立てています。

今月は思うようにいかなかったことが多かったので、反省点が。。

来月からは新年度に切り替わるので、また新しいことができそうです。

今日も意欲に燃える、やまたつです。


ここにきてからいろいろと"試すこと"が続いています。

僕の活動を一言で言うと【受け身】。

自分が主体となって何かするようなことは、しないつもりです。

それは持続可能ではないから。

たぶん僕がいなくなったら誰もやらなくなって、廃れて終わる。

そんなの意味のあることとは思えません。

幸い僕のCP(カウンターパート)は意欲があってとても頼りになる人なので、彼に任せていれば継続は可能です。

その他のスタッフが問題。

ボスであるCPが不在となると何もことが進まないのです。

活動を始めて約2ヶ月、いろいろとマラウイアンを観察してると共通点が見えてきました。

それは、、

1、自分の生活に直結することには興味を示さない。

2、飽きっぽい。

3、発想力や応用力に欠ける

などなど、欠点ばかりで申し訳ないですが。

「一緒にご飯でもどうだ」と言ってくれるところはとってもいいところだと思いますよ。

話を戻しますがマラウイアンの扱い方、それは【小学生と同じ】なのではないかと思います。

ミーティングでもすぐ話それるし、10分過ぎたくらいから聞いてないし。。

自分の興味あることしかやらないし、やっても長続きしない。

同僚は僕よりも年上ばかりですが、僕は小学生だと思ってます。

大人を相手にしていると思うと、「何でこんなこともできないの?」と変にストレスをためてしまうので。

相手が小学生なら「初めてだもんね、できなくて当然だよね」ってなります。

ストレスをためないこと、これは活動を円滑に進めていく上で欠かせないことだと思います。

余談ですが、マラウイアンは計算が苦手なのにお金の話は大好きみたいです。

お金が絡まないと行動しないというのは途上国では多いと聞いていたので、日本にいるとき栄養士でありながらも、休日にセミナーなどで経済を学んでおいて良かったと思いました。

人を選んで経済、ビジネスの話をしています。

そう、今後キッチンの食材費を稼ぐためにちょっとしたビジネスがしたいからです。

前任の方が"モリンガ"という葉をパウダーにしたものを売る活動をしていましたが、今はかなり廃れてきています。

そこでモリンガを活用してちょっとした栄養教育も含めたビジネスをやろうと計画中。

来月から本格始動です。

お金の管理がやや心配ですが、スタッフ達でやらせようと思っています。

今回は写真がないですが、ちょっとした近況報告でした。


~今回のレシピ~
夢を捨てるのも自分、夢を叶えるのも自分。夢はいつも叶えられるのを待っている。