首都での用事も終わり、任地に帰ってきました。
もう2日かけての上京に慣れきっている、やまたつです。
以前、僕が管理栄養士として働いていた[湘南鎌倉総合病院]から、マラウイ首都にあるKamuzu Central Hospitalに人工透析機が10台入りました。
マラウイ全土でもここにしか人工透析機はありません。
そして、しっかりと稼働していました↓
もちろん、先週入ったばかりなので稼働していなかったら問題ですが。。
日本から機械と一緒にスタッフも来ていたので、今回お話しすることもできました。
このプロジェクトは、2年ほど前にスタートしました。
マラウイから医者と技術者、看護師を湘南鎌倉総合病院へ招き、数ヶ月トレーニングをして帰国。
その際、人工透析機も寄贈するというものです。
費用はもちろん病院負担。
人工透析機を含めて、どのくらいのお金が動いているかわかりませんが、安くはないでしょう。
徳洲会のアフリカ人工透析支援はマラウイだけではなく、その他数カ国も同様のことをやっています。
当時、食事を普通の職員食とは別にマラウイスタッフ用を用意していたので、僕はよく覚えています。
そのとき、アフリカで人工透析が必要なのか、疑問でした。
アフリカのイメージは低栄養に苦しむ人々だったので。
しかし、実際アフリカに来てみると、確かに需要はありました。
今後は治療件数を増やすために、ますます使われていくでしょう。
これは一見すると、とてもいいことです。
今までは腎臓病を患った人は助かりませんでした。
ここマラウイでは。
でも、今は違います。
シャント造設の手術をうけて、人工透析を受けることができます。
しかも、ここは政府系の病院なので医療費はかかりません。
徳洲会はアフリカで腎臓病に苦しむ人々を救う。
いいことです。
が、ここでドネーションの大きな問題があります。
それは"現場を知らない"こと。
マラウイの医療事情を本当に理解したうえで人工透析機を寄贈したのでしょうか?
あげる側の都合だけしか考えていないのではないでしょうか?
僕が半年マラウイで活動していて得た医療事情は下記です。
1、保健省からの予算が安定していない。
2、薬や医療機器はほぼ全てNGOからのドネーションである。
3、医師免許を持っているドクターはごく少数であり、患者に十分な医療サービスが行われていない。
などなど。
1、2の要因から、病院では薬や医療機器の在庫切れが頻繁に起こります。
最近は血糖値を測るために使うカートリッジがないため、患者の血糖値を測ることができません、マラウイほぼ全土の病院で。。
話は人工透析に戻ります。
人工透析では、血液をろ過するためのダイアライザーをはじめ、いろいろな消耗品が使われます。
いったいこれらの消耗品はどこからくるのでしょう?
徳洲会が援助するのでしょうか?
いつまで?
はっきりと言いますが、国家予算の約6割を外国からの援助で賄っているこの国で、高価な医療機器は買えません。
ドネーションでもらうしかないのです。
ですがドネーションする側、つまり"あげる側"の事情でストップすることも起こり得ます。
ずっと援助していくなんて不可能ですよね。
これはマラウイの大きな問題で、医療に限らず、様々なことが安定供給されません。
徳洲会が消耗品を援助するとして、もしその援助がストップしたらどうなるでしょうか?
人工透析機は使えなくなり、シャントを作った患者さん達は透析を受けられなくなります。
それは死を意味します。
援助ができなくなったので死んでくださいというのは、あまりにも無責任すぎます。
どうなるのでしょう?
先のことはわかりませんが、半年、1年後に再訪したいと考えてます。
どうか続いてください。
FREEで継続できることって、本当に少ないと思います。
"あげる側"と"もらう側"
双方の需要と供給のミスマッチ。
国際協力の現場において、こうゆうの多いと思います。
あげる側は、もっと現場を知ってください。
もらう側は、もっと発信してください。
僕がブログを書く理由。
こうゆうことかもしれないですね。
もっと発信していきます。
答えを探しながら。
〜今回のレシピ〜
答えがないのも、答えのひとつ
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