世界の中でも最貧国と称される国、マラウイ。
言葉だけ聞くと、貧しくて可哀想とか飢餓で飢えてるとかいろいろな誤解をまねきます。
確かに一部は当たっているかもしれません。
一部は。
でも大部分は違っています。
村の人たちは貧しいですが、家族や親戚が助け合って、細々とではありますが暮らしています。
毎日シマを食べ、隣人との会話で盛り上がる。
子供達は自然と共に遊び、学ぶ。
そして、時が来たら死ぬ。
決して死に対して抵抗はしない。
医療水準が低いから"できない"という方が正しいのかもしれませんが。
日本を含め、先進国が、その他発展途上国が忘れかけている"大切なモノ"がここにはあります。
長くなってしまいますが、最後まで読んで、そして自分の頭で考えてみてほしい内容を書きます。
僕が日本を飛び出した半年前、「数年後には人々の働き方が変わる」と言われていました。
会社から個人へと。
それは人々の価値観が変わってきた証なのではないでしょうか。
お金は必要だけど、それよりも大切なものがある。
気の合う仲間達と好きな仕事をしたい。
人それぞれ価値観は違います。
でも変化していることは明らかです。
人は皆、幸せになるために生きていると思います。
現在の先進国では医療技術が進んで、なかなか死ねないようになっています。
食事ができなくなったら経管栄養剤を使う。
腎臓が悪くなったら人工透析をする。
心臓が弱ったら心臓移植をする。
そしてこれからは再生医療です。
単純に寿命も延びますが、予防医学が進んだことで健康寿命も延びます。
ですが、この質問に即答できる人は何人いるでしょうか。
"あなたの幸せは何ですか?"
僕自身も答えを探す時間が必要になります。
なぜ?
僕は選択肢が多いからだと思います。
僕たちはたくさんの物事に囲まれて生きてきました。
自然と選択肢が増えたし、増やすこともできます。
新しいものが世の中にどんどん出てきて、それに伴い僕たちは次々と求めていく。
いつまで経っても幸せにたどり着けないという結果に陥りかねない状況です。
もちろん大多数の人がそうだとは思いませんが。
寿命が延び、選択肢が増える。
言葉だけ聞くと幸せそうに感じますが、どうでしょうか。
ここマラウイは選択肢がほとんどありません。
ですが、この質問に即答できる人の方が多いんです。
"家族や友人と過しているとき"
シマを食べたり、チャッティングしたり。
そういうことが彼らの幸せ。
そして、マラウイは何年も前からほとんどの人は個人での働き方をしています。
会社に属している人はほんの一握りです。
日本のようなストレス社会は存在しません。
こうゆうところはマラウイの誇るべきところだと思います。
日本ではみんなが言います、「5年後、10年後を見据えて行動しろ」と。
確かにある程度先を見据えた行動は大切だと思います。
でも未来のことなんて誰もわからない。
3.11のようにいつ天災が起こって全てを失うか。
誰にもわかりません。
先を見すぎると今が疎かになってしまいます。
今を大切にしない人に素敵な未来がくるとは到底思えません。
僕は自分の生き方をシフトしました。
きっかけをくれたのはフィリピンのマニラに広がるスラム街に住む人々の言葉。
僕の生き方は"目標達成型"から"展開型"へ。
このことについてはまた後日書きますね。
マラウイでは昔から"個人の時代"です。
いったい日本は何を得て、何を失ったのでしょうか?
p.s 彼はDowaに住む同期のガードマン。僕にこの朝日を見せてあげたいとずっと前から言ってたらしい。感性はみんな持ってるもの、国が違っても美しいものを見たら美しいと思い、誰かのために何かをしてあげたいと思うもの。失くしたくない"感性"。最後に朝日を見たのはいつですか?
~今回のレシピ~
幸せは探すとなかなか見つけられない。今もっているものを捨てていくと残るもの、それが幸せ。
大山さん、こんにちは。はじめまして。
返信削除わたしは、おそらく大山さんの後任になるカロンガ栄養士隊員(27-1)です。
What is your happiness‥?
即答できない自分がいます・・。
たいせつな問いです。
働き方やライフスタイルの変化、まさに現在進行形で起こっています。
読んでいてとっても共感しました。
もっといろいろお話聞いてみたいです(^^)
連絡をとりたいと思っていたのですが、手段がわからず・・
1年前の記事(いちばん好きな文章です)にコメントして
はたして読んでもらえるのかと思いつつ、
書かせてもらっています。
よろしくお願いします~
もう何年も放置していてすみません。。
削除コメントありがとうございます。そして後任さんなのですね。
今は帰国されていると思いますが、どちらにいらっしゃいますか??
このお返事読んでくれていたら嬉しいです。
Twitterに連絡ください!