5/31/2013

北部ケータリングスタッフミーティング in Rumphi

お久しぶりです。

自宅のすぐ近くには世界自然遺産のマラウイ湖。

いつも小波に癒されています、やまたつです。


今週は5/27(月)~5/31(金)の日程でマラウイ北部ケータリングスタッフミーティングが行われました。

これは四半期に一度、マラウイ北部のケータリングスタッフ(主に病院のキッチンスタッフ)が集まり、勉強会などのプレゼンをする会議です。

事前からあまり意義の見出せないミーティングだと先輩隊員から聞いていたので、逆に楽しみにしていました。

が、実際に始まってみると本当に意義が見えてこない。

というか何がやりたいのかわからない。。

問題点をざっくりとあげてみると、、

1、開始時間に全員集まらない。

2、プレゼン資料をPCのパワーポイントで作成しているが、会議室に電源がなくて使えない。

3、電源が確保できたが、プロジェクターが動かない。(2日目以降は別のプロジェクターを使用したので大丈夫でした)

4、プレゼンが割り当てられてるのに何も準備してこない人がいる。

5、そもそもパワーポイントでのプレゼンのやり方を知らない。

などなど。。

ここはマラウイ、停電とかその他電気のトラブルは想定できると思うが。

みなさんパワーポイントにこだわっていますね。

あと、最大の問題点はプレゼン内容。

FOOD SERVICEについてのプレゼンですが、突っ込みどころが多々ありました。

Flambe(フランベ)とかBuffet(ビュッフェ)なんてプレゼンされてもどうしようもないです。

だってあなた達みんな病院のキッチンスタッフでしょ?

日本の病院でもやってないですよ、そんなこと。

とにかくこんな感じで新しい知識を披露する場になっていました。

そういうことよりもっと先に学ぶべきことがあるように思いますが。

先輩隊員がプレゼンを頼まれていて、行ったのは"栄養価計算"
 

 
600gのシマ(マラウイの主食)のカロリーを計算するだけでみんな頭パンクしていました。

とにかくマラウイアンは数字に弱い。

シマ600g作るにはメイズ粉:水を3:7で使います。

栄養価はメイズ粉100g当たりで書いてあるので、シマ600gで計算するのは間違いです。

使用したメイズ粉は180g、これを使って計算するのですが、どうも彼らはここまでたどり着けないようでした。

ね、フランベとかよりも栄養価計算でしょ?

その他にも各病院の特徴や目標、課題を発表するところでも問題が。

僕の所属するカロンガ県病院のプレゼンでは、使ってもいないアセスメントシートが紹介されていたり、糖尿病教室が開設間近であるとか言ってた。

いやいや、できていないことを発表するのはやめましょうよ。

アセスメントなんて身長、体重すら測ってないし、糖尿病教室とかやるならまずは食事を計量するところから習慣つけようよ。

と、いろいろ言いたいことはあるので来週はカウンターパートとディスカッションをしっかりとやってみようと思います。

そして、今回のミーティングで一番衝撃的な出来事は、ルンピ県病院で起きました。

現在ルンピ県病院には1名チューブ栄養の患者がいます。

そこで僕のカウンターパートがチューブ栄養をやってみようと言うのです。
 

 
彼はチューブ栄養の何を知っているのか全く不明でした。

もちろんルンピ病院の栄養士隊員は断固反対。

そもそもケータリングスタッフというのは病院の中でも事務職に属しており、チューブ栄養を施行すべきではないし、アセスメントもすべきではありません。

日本で例えるなら総務課(など事務職)の人が病棟で患者のカルテを読み、チューブ栄養を入れる行為も行うということですよ。

大問題ですね。

あくまでケータリングスタッフは医師もしくは看護師がアセスメントした患者に提供する食事を医者もしくは看護師の指示のもと提供するのが仕事なのでは?

僕のカウンターパートはマラウイアンですがかなり仕事ができる方です。

が、ゆえにいろいろなことを学びたがります。

できるかどうか、必要なのかどうかは関係ないのかもしれません。

新しいことが好きなんです、マラウイの人達は。

僕は彼からチューブ栄養の作り方を教えてほしいと言われたので、とりあえずポリッジをもっと裏ごししたのを教えることにしましたが、患者に提供するのは断固拒否しようと思いました。

マラウイでチューブ洗浄がしっかりできるとは思いません。

感染症のリスクが高すぎます。

チューブ栄養より先にやるべきことはたくさんあるのに。。

幸いにも停電になりチューブ栄養はやらずに終わりましたが、彼はやりたそうでした。

I want to try it.

彼は言いましたが、やりたいからやるじゃダメです。

患者は実験台ではないので。


今回のミーティングを通してのまとめを例え話でしていきます。

【宝島】

『宝島を探しに出かけるぞ!』

ある青年たちが『夢』を持って、航海に出ました。小さな一隻の船で。

いざ海に出ると、波は高く、しけもあり何度も何度も死にそうになりました。

最初に持って出た食料もなくなっていき、

「これは俺が保管してたやつだ」

「みんなが苦しんでんだから、皆で分け合うもんだろう」

みんな食べ物をめぐってケンカばかり。

彼らは、宝島に行くという目的が、

いつのまにか『生き延びる』ことに変わっていきました。

そんなとき、

『あっ、食べ物だ』

一個のタルが流れて来ました。

皆で拾い、中を覗きました。

そこには、食べ物はなく、

「一枚の紙」が入っていました

『やった!宝島の地図だ!』

みんなで大喜び

青年たちは希望を持って進みはじめようとしました

しかし、宝島に向かうことはできませんでした、、

なぜ、宝島に向かうことができなかったのか?(永松茂久さんの著書より抜粋)


わかりますか?

答えは"彼らは自分たちの現在地がわからなかった"です。

青年たち=ケータリングスタッフたち

宝島=目標

宝島への地図=僕らJOCV

彼らは自分たちの職場のクオリティを高めようと5Sや糖尿病教室をはじめ様々な目標を立てています。

ですがそれらの目標は理想型にすぎず、ミーティングは新しい知識の披露宴となっている。

そこへ僕たちJOCVが派遣され、目標への道筋が見えたと思い、彼らは僕たちにいろいろと高度な知識の提供を申し出ます。

なので僕たちは糖尿病などのことを教えますが、そもそもアセスメントさえ出来ていないところに糖尿病の栄養管理など到底無理です。

彼らは自分たちの現在地をまずは知るべきなのではないでしょうか。

まずはアセスメント(身長、体重、BMI、MUAC)がしっかりとできて、食事の計量ができない限り糖尿病教室はありません。

もちろんアセスメントは看護師かクリニシャン(国際的な医師免許を持っていないが医療系の大学卒業していて、実際マラウイでは診察をしている)にやってもらいます。

プライドの高いマラウイアンにどうやってアプローチしていこうか検討中ですが、さっそく来週から動いていこうと思います。

長くなりましたが、振り返りでした。

Pepani....


~今回のレシピ~
自己満足よりも相手満足を。

5/24/2013

"死"との距離

JOCVとして活動を始めてから2週間が経ちました。

毎日カレンダーに×印をつけて、その日のうちに活動日記をつけているので内容の振り返りが容易です。

最近は同僚の女性陣にモテまくっていて、少し距離感に困っています、やまたつです。


さて、今回の内容は少し暗い内容になるかとも思います。

死との距離

日本でも病院で管理栄養士として働いていましたが、2年間で担当患者が亡くなったのは3名でした。

そう、そんなに患者は亡くなりません。

日本では。。

ここマラウイでは1日平均3~4人が亡くなるようです。

僕の職場キッチンから遺体安置室は近いため、泣き叫ぶ家族の声がほぼ毎日聞こえてきます。

その声を聞くたびに、なんだか切ない気持ちになります。

死因はわかりませんが、栄養失調や感染症、その他もろもろあるでしょう。

日本なら救える命が多々あることも事実です。

しかし、死との距離感がここマラウイでは身近すぎるのか、スタッフ達(特に看護師とか準看みたいな人)の意識が低すぎる。

もちろんしっかりしている人もいて、僕の活動をサポートしてくれます。

2週間活動してみて思ったこと。。

まずは患者を知ろうよ。

ってことです。

血液検査なんかほとんど出来ないから、ALB(栄養状態の指標)がわかりません。

糖尿病の患者といっても、血糖値しか測れないのでほんとかどうかは定かじゃありません。

患者の状態を知るには、

1、身長

2、体重

3、BMI

4、MUAC(腕周りの太さ)

あとは食事が出来ているのか、そんなことしか情報は取れないんです。

たまに血圧も測ってますが、すべての患者に行われているわけではないみたいです。

しかし、男性、女性、妊婦、子供の4病棟ある中で、しっかりとこれら4つが記録されている病棟はありません。

「この人にはHPD(High Protein Diet)食が必要だ」

とか

「この人は糖尿病なんだみてくれ、そしてアドバイスを頼む」

って言われても、そもそも患者の状態をしっかり把握していないのが現実です。

「まずはBMIを調べようか?」

僕は決まってそう答えるようにしています。

と、ここまでは僕の主観。

当然マラウイの人達の立場も考えないといけませんね。

彼、彼女らがいうには

1、身長計がない、もしくは壊れている

2、体重計はかろうじてあるが、患者によっては衰弱していたり、骨折その他のため立つことができない人もいる

3、身長、体重が測れても計算機がないのでBMIの計算ができない。

などなど、理由はあるようです。

そこで、1と3の問題を解決するためメジャーとBMIの表を作りました↓
 

 
これでベッドに寝たままの患者の身長も測れます(もちろん多少の誤差はありますが、測らないよりはマシ)。

BMIの表は身長140~190cm、BMI18~35まで対応しており、身長と体重がわかればBMIがわかるように作ってあります。

ちなみにBMI18以下はUNICEFのものをもともと使っていたので必要ないみたい。

 
メジャーはカレンダーの裏に定規で1cmずつ目盛りをつけて、つなぎ合わせたもの。
 
 
それじゃ弱いのでセロテープを巻いて補強。
 
 
BMIの表も同じくセロテープで補強してあります。
 
 
ラミネートの機械はJICAの提供であるのですが肝心のシートがない。
 
 
理由は高いから。
 
 
ラミネートできないならあるもので補強しようよ!
 
 
って言って作ったら「Phili(僕のマラウイネーム)は何でも作れるんだな」って。
 
 
いや、モノ作りならマラウイアンの方が断然上だけど。。
 
 
器用な作業はどうやら日本人の方が上みたいです。
 
 
今度モノ作り講座もやる兆しがあります。
 
 
あと2の問題解決のため、カーペンターに体重計に乗るサイズの小さめな椅子を注文しています。

これで患者が座って体重を測れるでしょう。

とにかく患者の状態を把握しないと食事や栄養、治療だって何していいかわからないんですよ。。

食事してるかどうかは僕が自分の目で確かめつつ、そこらへんの暇そうな看護師を連れて行って一緒に確認したりしてます。

そのうち僕がいなくても患者の様子をみてくれる看護師が少しずつ増えてほしいと思っています。

まずはしっかりと取れるデータだけでも取る!!

ここにひとつ焦点を当てていこうと思います。

もちろん外来患者も同じ問題かかえているのでそっちもアプローチしています。

という感じでキッチン、病棟、外来といろんな部署に出入りしているため忙しそうにみえますが、やってることはいたって単純なことなので何も疲れないし、休むときは休んでいます。

同僚とのおしゃべりも大切なコミュニケーションですからね。

悩みは多々ありますが、やりがいはそれ以上にあります。

3歩進んで2歩下がる感じの結果しかでませんが、気長にいろいろ試していこうと思います。

そして、いつも帰るときは遺体安置室へ行って死者を弔います。

ただ、なんとなく。

救えるなら救いたい。

ただ、それだけ。


~今回のレシピ~
目標設定は大切、それと同じくらい自分の位置を知ることも大切。

5/18/2013

勉強会開始!!

最近は水の調子が悪いです。

濁りがハンパない、しかも夜だけ。

この土日でロッジのオーナーと相談しようと思います。

活動開始から1週間が経ちました、やまたつです。


毎週金曜日はケータリングスタッフのミーティング。

そこで、情報共有や新しい決まりを作ったりしてます。

このスタッフほぼ全員が集まる貴重な時間を使って何か出来ないものか。。

そこで思ったのが勉強会。

といってもほんと簡単な栄養や5Sに関する基礎知識ですが、これがとっても大切だと感じる今日この頃。

ということで今回は6 Food Groupsの復習をしました。

食事を提供するスタッフならしっかりと知っておいてほしい基礎知識。

みんなどうかなーと思って試してみたら案の定、完璧ではありませんでした。

しかしそんな中、Nutritionistになりたいと密かに言っていたスタッフはさすが完璧にスラスラと答えていました。

よしよし、今後は栄養についてやるときは彼女を上手く使って進めていこうかな。

カウンターパートのSimwangoはとってもできる方なので栄養、衛生に関してはパーフェクト。

その他のスタッフをいかに伸ばすかですね。

前任者の方が残してくれていた媒体が使われずに放置されていたので、これを使い簡単なゲームを開始。

カードの食品がどこのグループに属するのかを当てる簡単なゲームですが相当盛り上がり、スタッフ同士で「正解だ」「いや、違う」などなど意見交換している場面が見られました。

うんうん、みんなで学び合ってる感がしてとってもいい感じでした。

この勉強会は毎週やっていこうと思います。

来週は"BMIについて"

計算が苦手なマラウイアンにとっては酷な内容だと思いますが、一応みんな一度計算の仕方は学んだことあるみたいなので、確認ですね。

患者の健康を守る前に、自分の健康管理から。

これは鉄則です。

スタッフみんなのBMIをそれぞれに計算してもらった後、掲示してしまおうかな。笑

勉強会のアシスタントスタッフを自分の中で決めて、その人達と一緒に進めていけたらいいかな。

そして僕が首都に上がっているときなど、不在のときもみんなで知識を勉強会で共有してほしいと思います。

まだまだ活動は始まったばかりで、全然わからんことだらけですが、ひとつひとつ課題を解決していきたいと思います。

勉強会の風景↓
 

 
今日はスタッフの自宅へ招待されているので、とっても楽しみです。

Nda luta~♪


~今回のレシピ~
意識改革は知識の向上から。学んで賢くなってきたら意識も変化してくる。

5/12/2013

自宅公開!!

今日も僕の任地カロンガは暑いです。

今日は午前中に同僚から電話があり、何かと思えば「Just greeting!!」挨拶するために電話をくれたみたい。

新しい環境に置かれた僕への気遣いでしょうか、とっても嬉しく思えた出来事でした。

そんな心温まる職場に恵まれた、やまたつです。


さて、今日は2年間お世話になる我が家を紹介します。

僕には前任者がいたので内装はほとんど変えてません。

青年海外協力隊の人達がどんな暮らしをしているのか気になる人も多いのでは??

中には結構な豪邸に暮らしている隊員もいるようですが、僕はスタンダードよりも少し上くらいの暮らしだと思っています。

まずは外観↓
 

すぐそばにやしの木がそびえる一軒屋です。

ここはロッジの敷地内にあるので、セキュリティーはなかなか良い方です。

さぁ、まずは玄関↓
 

洗濯などはここでします。

右手には流し↓
 

 
ここで野菜など切り、加熱調理は室内のクッカーでやるという少し手間がかかります。

シャワー↓
 


お湯は出ませんが、シャワーついてるだけ◎です♪

気温が高いのでぬるま湯程度の温度になります。自然と。
 
他の隊員は桶で身体洗う人もいるみたいです。

トイレ↓
 

 
水洗トイレはかなりの贅沢品!!

快適、快便です。
 
そして室内への入り口はこんな感じに厳重なセキュリティーが求められます↓
 

 
そうですね、ここはマラウイ。

日本ではないので。。

室内へ入るとまずはメインルーム↓
 

 
ここで調理、食事、勉強、作業などなどやっています。

隣には寝室↓
 

 
蚊帳は必須です!

なんたって蚊が結構いるので。

マラリアは勘弁なので、毎日蚊取り線香と蚊帳にてガードしています。

ただ、たまに蚊帳の中に蚊がいるときがあるので困ったものです。

もう一室は物置↓
 

ゲストルームにしようかとも思いましたが、ここカロンガは極北と言われ、かなり遠いためあまり人が泊まりにこないのです。

仮に来たとしても、徒歩3分のところに先輩隊員が住んでいて、とっても広いお宅なのでそちらに宿泊した方が快適なんです。

よって、物置です。

僕の家はとにかく暑いです。

熱がこもるというか、なんというか暑いんです。

今の時期は涼しいはずなのですが、ここカロンガはレイク沿いということもあり他の地方よりも気温が高い。

年中半袖でいけますね。

最後に見取り図を簡単に書くとこんな感じです↓
 

適度な広さで掃除も楽です♪

レイクの小波も聞こえてきて素敵なところです。

2年間、無事に暮らせますように。
 

Happy Mother's Day!! Yewo choneme♪