4/28/2014

肉の検品

これから過ごしやすい季節になるはずが、未だに暑い任地カロンガ。

北海道の過ごしやすさを懐かしく思う、やまたつです。


病院栄養士なら気を配らなくてはいけない"食品衛生"ですが、ここマラウイでは無に等しい状況です。

今回は肉の検品について紹介します。

僕が所属するカロンガ県病院では、毎週月曜日に牛肉が届きます。

早朝に捌かれた牛肉がそのままトラックの荷台に↓
 


当然ですが、冷蔵輸送なんてありませんのでこうなりますよね。

未だに日中の気温は30℃近くあるのに。

日本なら即アウトです。

月曜日に1週間分まとめて納品するので、60㎏の牛肉が届きます。

これはほとんどスタッフ食用です。

患者の口にはほとんど入ることはありません。

これ、マラウイの病院で大きな問題だと思います。

患者よりもスタッフの方が栄養のあるもの食べてるってどういうことか。

理解できません。

と、この話は置いといて。

次に、しっかり重さを量ります↓
 


ここでも肉は素手で掴むし、その手で携帯電話やナイフ、そこらじゅう触るし、たまに握手もします。

衛生という言葉は存在しないのか。。

重さを量ったあとは7㎏ずつ小分けに切り分けるのですが、使う道具は斧↓

 

肋骨やらその他の骨が残っているので、ナイフだけでは役不足なのです。

病院によってはミートカッターがありますが、カロンガ県病院にはありません。

人の手で、斧とナイフを使って切り分けます↓

 

もう、すごい状態です。

小分けにしたら、冷凍庫へ保存↓

 

これが一連の作業です。

日本の衛生管理の視点から見ると、アウトなことしかない気もしますが、ここはマラウイなので。

最初はとても驚きましたが、慣れとは恐いもので今では普通の光景になってます。

今後、どのように衛生管理が浸透していくのか、今はまだ想像できません。。


~今回のレシピ~
手が不衛生のときは、心で握手


応援ありがとうございます。残暑に負けず頑張ります↓
 

人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿