4/29/2014

活動外活動

最近ネット環境が以前と同じ感じに戻ってきました。

こうなったらどんどん更新していこうと意気込む、やまたつです。


僕は栄養士としてマラウイに派遣されていますので、本業はもちろん"地域住民の栄養改善"です。

ですが、求められていることだけやっていても何かしっくりこない気がします。

栄養士としての活動をやるなら、別に僕じゃないといけないワケではない。

"僕が栄養士としている"のだから僕ならではの活動をするのもアリじゃないかと思うわけです。

ということで、子供向けに絵本の作成に取り掛かっています。

なぜかというと、小さい頃から本を読む習慣は後々にとっても大切になるからです。

ある人が言っていました"読書とは人生の近道だ"と。

人の成功体験や失敗談などを書物を通じ、自分の経験として蓄積できるわけです。

人は自分で経験してみないとどうなるかわからないものです。

しかし、書物から疑似的に経験することで自分で使うはずだった時間を大幅に節約できるのです。

その分、自分で挑戦したいことに十分な時間を使うことができます。

書物から学ぶことは本当に多いと感じています。

そして、習慣というものは毎日の積み重ねの結晶なので、小さい頃から始めるのが一番効果的です。

僕自身、読書の習慣がついたのは親のおかげでした。

毎週日曜日に図書館へ行き、好きな本を何冊か借りてきて、次の週までに読み、また借りに行く。

本当に親には感謝しています。

なので、自分のこの経験をマラウイの子供達にもして欲しいと思いました。

村には無料の図書館があるのですが、絵本は少ないように感じます。

活字だけだと、最初から読む気が失せてしまいますよね?

まずは手軽に読める絵本です。

しかし、僕には絵心が乏しいので、友達に助っ人をお願いすることにしました。

小学校からの友人である彼女とは、日本を出発する前に小樽で寿司を食べ、いろいろと語り合った仲です。

彼女が"途上国の子供達のために絵本を作りたい"と言っていたのを思い出し、さっそく連絡してみました。

即答でOKをもらい、僕が英語と現地語(チェワ語とトゥンブカ語)でストーリーを書き、彼女が挿絵担当ということで話が進んでいます。

すでにストーリーはできており、現地語翻訳も8割完成、あとは多少の手直しです。

この本が完成したら、JICAから予算を引っ張り、学校教諭隊員を通じて各学校に何冊か配れないかと検討中です。

本にこだわらず、紙芝居でもいいかと。

もし予算がでなかったら、自腹で任地の数校にだけでも配ろうかと。

教育省の職員とも現在活動中なので、コネはあります。

また進展あり次第、ブログに書きますね。

もちろん本業もしっかりやらないと!


~今回のレシピ~
自分がいる意味は自分でつくる


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4/28/2014

肉の検品

これから過ごしやすい季節になるはずが、未だに暑い任地カロンガ。

北海道の過ごしやすさを懐かしく思う、やまたつです。


病院栄養士なら気を配らなくてはいけない"食品衛生"ですが、ここマラウイでは無に等しい状況です。

今回は肉の検品について紹介します。

僕が所属するカロンガ県病院では、毎週月曜日に牛肉が届きます。

早朝に捌かれた牛肉がそのままトラックの荷台に↓
 


当然ですが、冷蔵輸送なんてありませんのでこうなりますよね。

未だに日中の気温は30℃近くあるのに。

日本なら即アウトです。

月曜日に1週間分まとめて納品するので、60㎏の牛肉が届きます。

これはほとんどスタッフ食用です。

患者の口にはほとんど入ることはありません。

これ、マラウイの病院で大きな問題だと思います。

患者よりもスタッフの方が栄養のあるもの食べてるってどういうことか。

理解できません。

と、この話は置いといて。

次に、しっかり重さを量ります↓
 


ここでも肉は素手で掴むし、その手で携帯電話やナイフ、そこらじゅう触るし、たまに握手もします。

衛生という言葉は存在しないのか。。

重さを量ったあとは7㎏ずつ小分けに切り分けるのですが、使う道具は斧↓

 

肋骨やらその他の骨が残っているので、ナイフだけでは役不足なのです。

病院によってはミートカッターがありますが、カロンガ県病院にはありません。

人の手で、斧とナイフを使って切り分けます↓

 

もう、すごい状態です。

小分けにしたら、冷凍庫へ保存↓

 

これが一連の作業です。

日本の衛生管理の視点から見ると、アウトなことしかない気もしますが、ここはマラウイなので。

最初はとても驚きましたが、慣れとは恐いもので今では普通の光景になってます。

今後、どのように衛生管理が浸透していくのか、今はまだ想像できません。。


~今回のレシピ~
手が不衛生のときは、心で握手


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4/26/2014

海外で栄養士が活躍するために必要な4つのこと

最近、なぜか僕の家周辺だけネット環境がとても悪い。

発信の頻度が落ちていますが、チャンスを掴んでどんどん発信していきます、やまたつです。


さて、僕は現在、海外(アフリカ)で栄養士として活動しているわけですが、1年が経過してわかってきたことがあります。

そこで、今回は海外で栄養士が活躍するために必要なことについて書いていきたいと思います。

1、その地域の食文化を知る
自分がいる地域の栄養課題を解決するために、まずは食文化を理解しなければなりません。例えば、僕の活動地域であるカロンガ県はマラウイ北部にあり、米がよく採れます。なの人々には米食が浸透しており、比較的安価に手に入れることができます。しかし、マラウイの主食は大部分がメイズ(とうもろこし)なので、米を使った献立を他の地域で紹介しても、人々には手に入れることが困難なため、自宅で実践することができません。そのため、地域の食文化を知ることは必須事項ともいえます。
また、食材の組み合わせも重要です。マラウイの村で豆料理はとても一般的です。豆を煮てトマトを入れ、油を加えて煮込んで完成。それとシマ(メイズで作ったマラウイの主食)と一緒に食べるのです。しかし、その豆料理に野菜を加えて煮込むことは決してしません。何故なのかは未だにわかりませんが、ダメみたいです。普通に考えて、火元はひとつしかないので、多くの品数が作れないのだから、いろいろな食材を一緒に合わせてしまった方が栄養が摂れるのに。。でも、食文化を知らずに豆と野菜の料理を考案したところで人々は食べません。食べないと栄養どころではないですよね?

2、村の生活レベルを知る
マラウイのような途上国では栄養課題といえば大部分が"低栄養"です。村の人々は未だに伝統的な生活(電気や水道のない)をしており、薪で火をおこして料理します。なので、調理器具には注意が必要です。オーブンや電子レンジは当然ですが、フライパンなども一般家庭にはありません。マラウイではセフリア(底の深い鍋みたいなもの)と木べらが一般的です。それら調理器具を考慮した献立を作成することがとても大切になります。そのため、村の生活を実際に自分で体験してみることは大いに意味のあることなのです。

3、旬の食材を知る
日本でも旬の食材を使った献立を作成することがあるでしょう。旬のものは値段も安く、栄養価も高いですしね。しかし、スーパーに行けば旬の食材ではなくても輸入品やハウス栽培で採れる食材が豊富にあります。言ってしまうと何でも揃うのです。しかし、途上国は違います。輸送インフラや保存の関係で旬の食材以外は村の市場に出ることはありません。なので季節を考慮した献立を作ることが求められます。

4、自分の健康を維持する
実はこれが一番大切なのではないかと思います。食は経験なので、いろいろと食べてみて味わってみないと自分のレパートリーは広がっていきません。なので途上国でも何かと新しい食べ物に挑戦する機会が多いと思います。衛生面はほとんど期待できないので自分の強さが試されます。僕も何度かお腹を壊したことがありますが、それなりに強い方ではないかと思っています。それに、異国で生活するには食事、文化、言語が違うので精神面もケアしていくことが大切です。心も体も健康を維持していくことが良い活動に繋がるのです。

以上、今の段階で思いつくことを書いてみました。

もし興味を持ったなら、是非とも海外で活躍することをおススメします。

苦労は絶えませんが、自分の力を試し、そして成長することができます。

最後に宣伝ですが、現在JOCV(青年海外協力隊)の春募集が実施中です。

僕の後任の要請もありますので♪

上手くいけば派遣時期が重なり、1か月間だけですが僕と一緒に活動できますよ。w
 
ではー

青年海外協力隊春募集↓


~今回のレシピ~
世界も自分も変えるシゴト

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4/25/2014

医龍4を見て思うこと

中間報告を終えて任地に帰ってきました。

首都では僕の誕生日パーティーもしてもらい、27歳最高のスタートを切った、やまたつです。


今月、元jocvでマラウイに来ていた先輩隊員が大学院の研究の一環で、再びマラウイに来てくれました。

その時に日本のドラマやその他ドキュメンタリー番組などのデータをもらいました。

これはjocvでよくあることです。

たまには日本の番組を見たくなるんです。

さすが先輩わかっている!

その中に医龍4があり、休日使って見てしまいました。

そして思ったこと、やっぱり病院ってこうだよなーって。

患者の検査ができて、薬の処方や治療ができる。

オペができて、病気が治る。

入院患者と向き合い、良い関係を築く。

僕は2年間、総合病院の栄養士として働いていた頃を思い出します。

あの病院は本当に忙しかったけど、自分の成長が感じられて楽しかった。

入職9か月で栄養指導を任されたり、1年過ぎたころには整形・小児科病棟の栄養管理を任された。

まだ新人の栄養士だったので不安はありました、上司に背中を押され、先輩たちに支えられて頑張ることができました。

途中で腎臓内科の担当に変わったときは、本当に自分に務まるのかと思っていましたが、先輩の「大丈夫。わからないことあったらいつでも聞いてね。」という言葉を受けて、やっていくことができました。

確かに、まだ栄養士2年目で腎臓内科はかなりハードルが高かったですが、できないと言わなくて良かったと思っています。

知識は自分で勉強して蓄えればいい。

本当に大切なのは経験すること。

当時の僕が患者さんにできることは、とにかく病棟へ行き患者さんと話すこと。

患者さんのQOLを考えて、何が食べられるか、何が好きか、どうしたら栄養状態が改善できるか。

栄養管理計画を立てては実行し、経過を観察する。

自分の目で。

電子カルテだったので、医者や看護師がそれぞれ書き込み、栄養室にいても患者情報を取ることはできましたが、目に見える変化はやっぱり自分で見ないとわかりません。

あと、他人からの情報にはどうしても何らかのバイアスがかかります。

そういうケアを提供できたのも同僚の助けや他職種との連携があったり、医療機器や医療制度がしっかりしていたおかげだと。

今、改めて日本はすごいです。

もちろん医療費やその他問題は多々あるとは思いますが。。

マラウイでは患者さんと向き合うことができても、適切な治療が提供できないことの方が多くあります。

経過観察も難しく、他職種の連携もほとんどありません。

患者のQOLを考えて働いている医療者はごくわずかしかいません。

"医療者は患者よりも立場が上"というのがマラウイの現状です。

医龍4を見ていて、患者のQOLを考えたケアが懐かしく思いました。

帰国後はどういう進路を歩むかまだ模索中ですが、病院栄養士というのも悪くないなと思いました。

もし、あの病院でまた働けるなら。

自分のやりたいこと、挑戦したいことができて、それを支えてくれる人たちが揃っていたあの環境ならもう一度、病院栄養士をやってみたいと思います。

まぁ、何はともあれ、あと1年は全力で駆け抜けていきます。

僕にしかできない活動を全力で。


~今回のレシピ~
協力してあげられる人になる、協力してもらえる人になる。


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4/13/2014

伝統医療というもの

中間報告を控えていながらも、行動力は衰えません。

発表資料は作ったし、準備はそこそこ万端!

今は新プロジェクトに精一杯の、やまたつです。


さて、その新プロジェクトですが、何かというと。。

Traditional Medicineの知識を習得し、村の人々に広めること。

言ってしまうと伝統医療の道を極めるというものです。

なぜかって?

村では伝統医を信じる人々が未だに多くいます。

それもそのはず。

病院に行っても自分の症状の原因がわからないまま薬を処方されて、帰される。

薬を飲み続けても症状は良くならない。

また病院に行くが、大した治療もされず、同じ薬をもらう。

こんなことの繰り返しでは良くなるわけではありません。

だから人々は村の伝統医のところへ足を運び、治療を受けるのです。

伝統医たちは親身に話を聞いてくれるそうです。

そして、薬草の処方やその他様々な治療を施してくれるのだとか。

今日、その治療のひとつを見学することができました。

患者は銀行に勤めるエリート。

自分の身に何らかの危険が迫っているのか、家と自身を守る施術を依頼しに来たのだそう。

さっそくDr Kayange氏の施術がスタート。

まずは怪しい黒い粉(何かの植物らしい)と同じく怪しいオイル(これも植物由来)を混ぜ合わせて薬を作ります↓
 


 
その後、彼の関節あたりに軽く切り口を作り↓
 

グローブするところは合格ですね、病院ではたまに看護師がグローブしていないこともありますので。。
 
 
足首や膝、肘や首にも。。
 

 
最後に怪しい薬を刷り込んでいく↓
 

 
なんとも怪しい施術。。

この後、1日洗ってはいけないのだそう。

体内に薬の効果を浸透させて、次の日に洗い流して完了みたいです。

これで、誰も彼を傷つけられなくなるのだそうです。

ホントかと疑ってしまう施術。

未だにマラウイはこうゆうのを信じている人が多くいます。

村だけでなく都市にも。

ちなみに僕はこうゆうのをやるのではなく、自然から採れるハーブや薬草、樹木や根を使って薬を作ることを学びます。

北部州伝統医協会にも正式に入会できることになりました。

すべてはマラウイアンのため。

彼らが信じるものを僕も信じてみようと思います。

だって、僕はマラウイにいるんだから。
 
 
北部州伝統医協会の会長Dr Kayange氏と↓
 

 

~今回のレシピ~
百聞は一見に如かず、百見は一体験に如かず


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4/11/2014

リビングストニアのご案内

現在Wi-Fi環境下にあり、時間もあるのでどんどん更新していきましょう。

少し休憩の日々をとっている、やまたつです。


今回はマラウイ北部の観光情報。

Livingstonia(リビングストニア)についてです。

その名の通り、ビクトリアの滝(ザンビア)付近の街リビングストンを開拓した”リビングストン氏”が作った街で、マラウイのルンピ県の山の上にあります。

Chitimbaという町から山を2時間近くかけて登ってたどり着くのですが、今回僕らはタクシーで上まで行きました。

これ、正解です。

宿はLukuweというところで、さっそくGO!!

受付はコチラ↓
 


 
自然と一体化した雰囲気はとっても癒されます。

部屋の中はこんな感じ↓
 


多少散らかってるのは、、いいとして。

部屋の外からは高台からの絶景が堪能できます↓
 

ここ、リビングストニアはのんびりゆっくりするために最適な場所です。

涼しいし、静かで自然がいっぱい。

宿のご飯も美味しいですよ。

宿からタウンまでは歩いて1時間弱くらい、道中も子供たちや住民と戯れて、またまた楽しい↓
 


 
半沢直樹でおなじみの「倍返しだ!」という言葉を子供たちに刷り込むことに成功。

といっても僕が半沢直樹見たことないのですが。。

タウンに行く途中、滝にも遭遇できます↓
 


 
落差は「とても高い」

マラウイアンに聞いても「Very high」という答えしかもらえませんでした。

とにかく高いらしいです。

風を感じ、自然と共に過ごす時間がほしい人におススメします。

こんな感じで瞑想したくなりますよ↓
 


 
この先輩隊員はリビングストニアが好き過ぎて3回目みたい。

お得情報はコチラ↓

Mzuzuからリビングストニアまでタクシー直通は約MK35000。

ドライバー Adam (TEL 0999947933)

指定していした時間ちょうどに来てくれます!

是非お越しください♪
 
 
 

 
~今回のレシピ~
過ぎてる時間を感じないで生きることは、時間の浪費


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