10/30/2014

マラウイを通して世界を知る

早めの雨季が来るかとおもいきや、その後はさっぱり涼しくなりません。

本気で暑い、というか暑い以外に言葉を発することができない。

カロンガから、やまたつです。


もう残りの任期も半年を過ぎ、帰国後のことを考える時間が増えています。

マラウイに来る以前に思っていた2年後の進路は、自分の中で変わってきています。

というのも、すべては"マラウイを通して世界を見ることができた"からです。

マラウイは本当に特殊な国で、2013年は名実ともに世界最貧国の称号を受けました。

国家予算は海外のドナーに頼りっぱなし。

国内には国際協力機関、NGOがあふれています。

JICAもそのひとつです。

僕の所属する病院には毎月、国際機関から医薬品が送られてきます。

無料です。

それらを県内の各ヘルスセンター(地域病院)に配給するのですが、県の中央病院といえどお金はありません。

ガソリン代がないからという理由で医薬品がヘルスセンターに運ばれないこともよくあります。

ヘルスセンターに薬が届かないので、村人は当然医療サービスを受けることはできません。

一方、県病院の倉庫には使用期限の切れた医薬品が山積みになっている現状。

何この矛盾?

ある程度大きな国際機関は何十年もマラウイを支援しているので、こうゆう状況わかっているはず。

じゃあ何で対策たてないの?

僕にはさっぱりわかりません。

そんな中途半端な支援は、かえってマラウイの人々のやる気や生活する力を奪うだけなのでは?

タダであげるんなら、とことんあげればいいんです。

帰国後、国際機関に携わりたいという気持ちは、もうありません。

現場から離れたデスクの上で、数字をいじるつもりはないです。

世界を変えるような大きなことは僕にはできません。

自分の手の届く範囲だけでいい。

小さなことでも誰かのためになって、自分が楽しく過ごせたらなって思います。

帰国後、長くて2年は日本で働きたいと思います。

その期間は、日本でお世話になった人へのお礼とマラウイで体感してきたことの共有をしたい。

そして僕はまた世界へ飛んでいきたいと思っています。

食・栄養は万国共通。

もちろん日本は素晴らしい国だと思います。

けど、世界にはまだまだ興味を引くものがあるので。

マラウイが教えてくれたこと。

今、僕の中でイイ感じに消化してきています。

帰国後、日本の皆さんに会ってお話しできるのが楽しみです。


〜今回のレシピ~
世界と生きる、人と生きる

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10/27/2014

カロンガ名物~コンドーレ〜

マラウイ湖からの風が心地よい任地カロンガ。

今日はご当地グルメ第2弾として【コンドーレ】のご紹介。

以前はマラウイアンの主食"シマ"を紹介しました。

これがマラウイアンの主食"シマ"だ!

コンドーレは作り方はシマと同じですが、キャッサバ芋の粉を使って作ります。

しかし、デンプン質が強いせいか、かなりの粘りがあるので相当な力が必要です。

マラウイアンも作り終わった後は汗だくですから。。

コンドーレとおかず↓



形はボールのように丸いです。

これがシマよりもモチモチしていて、日本人好みの餅みたい。

作り方があまり上手くないとキャッサバ独特の臭いが気になりますが、上手な人が作ると本当に美味しいです。

今回は肉のおかずと合わせましたが、僕の任地カロンガはマラウイ湖から近いので魚が豊富。

魚料理と合わせるのが通です。

このコンドーレ、湖沿いの場所以外ではあまり見かけることはありません。

キャッサバを栽培しているのが湖沿いだからなのだそう。

まさに地産池消のご当地グルメです。


〜今回のレシピ~
マラウイの料理には愛情と力が必要

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10/22/2014

オペ室初公開!

どうも、暑いです。

任地カロンガは今年も本気を出してきた模様。

生きることに必死な、やまたつです。


先日、活動の一環で配属先のオペ室の中に潜入しました。

日本のみなさまに途上国の現状をしっかりと見ていただきたく、写真と共にご紹介します。

まずは入口↓
 


ここから無事に出られる患者は果たしてどのくらいいるのだろう。。

医療者はここで手を洗ったり、手術着に着替えたりします↓
 


この地点で結構汚いし、日本じゃ考えられませんよね。

そしていざ手術台へ↓
 


案外キレイかも?と思うのも束の間、細部はそうでもないです。

日本のオペ室も1回だけ見たことありますが、違いは歴然。

器具を滅菌するための機械も今は動かず↓
 


こうなっては感染症なんて日常茶飯事なのでは。。

水道管設備も、電気系統も問題アリの中で手術するほうも大変だし、手術される方なんて。。

お金がないから修理できないのはわかります。

それでも患者のために一生懸命がんばっている医療者も少なからずいます。

でも残念ながら多くないのが現状。

彼らは言います「壊れてるからできない」「物がないからできない」と。

では機械が直ればできるのか?

物があればやる気を出すのか?

僕は現時点でやる気ない人には、物がきたとしても変わらないのでは、、と思います。

ですが、こればかりはやってみないとわからないことなので、とりあえずいろいろとサポートしていきたいと考えています。

うん、少なからずいる頑張っている人のためにも。


〜今回のレシピ~
試す、そして考える


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10/09/2014

カロンガ名物~チップスエッグ〜

【食を通して世界を知る】

今回は僕の任地カロンガの名物チップスエッグをご紹介!

マラウイは食文化に乏しい国なので、どこに行っても大体同じものが食べられます。

そう、飽きてきます。

でもカロンガはタンザニアとの国境が近いせいか、結構バリエーション豊富なのです。

そのうちの一つがコレ↓
 

フライドポテトを卵でとじて、トッピングにキャベツとトマトを乗せたもの。

良く言えばスパニッシュオムレツみたいな感じかなー

これがまたジャンクフードで美味いんです。

当然味付けはシンプルに塩ですが。

ちなみに、お値段はMK400(100円程度)。

卵を追加するとMK100ずつ値段が上がります。

オススメは卵2つでMK500(120円程度)。

これ毎日食べたら高コレステロールへの近道ですね。。


〜今回のレシピ~
どこまで追加するかは自分次第

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10/02/2014

これがマラウイの主食"シマ"だ!

【食を通じて世界を知る】

これは僕のテーマです。

まずは第一弾としてマラウイのシマを紹介したいと思います。

これがマラウイアンのソウルフード【シマ】
 

メイズ(とうもろこし)の粉をお湯で練って作ります。

メイズの外皮を取り除いて粉にしたもの(米でいうところの精白米)を食べることがマラウイアンのステータスでもあります。

逆に、外皮がついたまま粉にしたもの(米でいう玄米)は"ガイワ"と呼ばれ、来客時に出すと失礼に値するんだとか。。

もちろん栄養的にはガイワのシマの方が良いんですけどね。

そのシマに豆の煮込みや野菜を添えて食べるのがマラウイスタンダード。

シマを上手に作れることが良いお嫁さんの証みたいです。

ほんと、人によってシマの微妙な味や食感違いますから!

その違いに気付けるようになった自分、マラウイで成長しました。

 
〜今回のレシピ~
マラウイでイイ嫁は料理が上手

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