9/15/2014

栄養士のグローバル化とは?

日本は夏も終わり、秋の気配がしてきたのではないでしょうか?

僕の任地カロンガはこれから本格的な夏に向けて余念がないようです。

10月、11月は暑くて生きるのに精いっぱいな、やまたつです。


海外で栄養士として活動するようになってから、やたら"グローバル化"という言葉を意識するようになりました。

今日、以下の記事を読んでかなりしっくりくるところがあったのでシェアします↓
 

そもそもグローバル化とは何なのか?

【グローバル化の本質は、徹底した現地化です。】

ほんとそう思います。

英語を話すことで世界に出ていける準備はできます。

しかし、それだけでは足りないと僕自身が実感してます。

栄養士として徹底した現地化に必要なものは、英語よりも現地語、その他に現地の食文化や生活習慣を知る必要があります。

青年海外協力隊で2年海外で暮らしたから英語が話せるかと言われたら大間違い!

柔軟な活動に必要なのは現地語なのです。

もちろん英語も必須ではありますが。。

僕はマラウイにある現地語(北部のトゥンブカ語、中・南部のチェワ語)のバイリンガルになりつつあります。

というのも、任地は北部なのですが、活動の一環で中・南部にも行くことが多いため、どうせなら覚えてみようと思ったのがきっかけです。

仕事をこなすほどの現地語力はありませんが、挨拶から日常の暮らしをする分にはあまり困らないくらいレベルにはなっています。

現地語バイリンガル♪

マラウイでしか通じませんが。。

結果、活動でもかなりこのバイリンガルが活きています。

現地化するために必要な現地の人々との信頼関係に言語は欠かせません。

このバイリンガルが相当ウケるのです。

そうして、村人の暮らしや食文化を自分で体感し、考え、理解していく。

そのプロセスは活動計画に確実に活きてきます。

ひとつ【地産池消】を例に挙げたいと思います。

日本とは違い、マラウイでは地産池消ができるかと言われたら必ずしもそうではないということです。

マラウイでは大豆を栽培していますが、ほとんどの人は食べていません。

その理由として;

・嫌い(特ににおい)
・売って現金収入にしている

の2点があります。

栄養士としては、地元で作っているのだから是非とも食べてほしい食品です。

栄養価も高いし。

でも、いくら調理法を教えても、健康に良いといっても嫌いなものはきらいなんです。

その点を考慮した活動が必要となります。

あと、マラウイアンの性格も理解しておく必要があります。

マラウイアンは決して「マズイ」とか「イヤ」とか言いません。

僕らをたてるためか「GOOD」しか言いません。

そして、決して自宅でやろうとしないのです。

みかけではなく、彼らの本心を見抜く目も必要です。

そのために、日々現地の人と会話し、表情の変化や言葉の変化を見極めるようにして今に至ります。

さて、ここまでいろいろ書きましたが、まとめとして;

・現地の食文化、生活習慣、人を知る
・現地語を駆使する
・自分で体感したことをしっかり考える

ことが【栄養士のグローバル化】には必要なのではないでしょうか。

決して英語を話せることだけではありません。


〜今回のレシピ~
健康になりたい人には、健康になりたい理由がある


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9/08/2014

南アフリカ共和国へ任国外旅行~ケープタウンとクリフトンビーチ、そしてサイモンズタウン~

えー、やまたつです。

前回に引き続き、南ア旅行の記事です。

4日目はケープタウンから少し離れたところにあるクリフトンビーチに行きました。
 

マラウイに湖はありますが、海がないため、海にとても飢えてました。

で、これが念願の海!!
 

潮の香りが懐かしく、やっぱり僕は海のない国では暮らせないなと実感。

マラウイごめん。。

この日は晴天に恵まれ、絶好のビーチ日和、、のはずが、海岸には僕ら以外誰もいません↓
 

それもそのはず、南アは日本と逆で今が一番寒い冬の季節。

海の水は冷たく、風も涼しいよりはやや寒い。

来る時期はずれてしまったけど、海岸沿いのレストランでビールを飲みながら、ゆっくりした時間を過ごすのもまた贅沢。

先輩隊員が撮った【美しい海と女性】
 

ここはアフリカにあるヨーロッパです。

そして宿も立派すぎる!

2階建てでテラスからは海が見えます。

この日の夜は部屋飲み決定です。

このクオリティで1部屋$68、二人で分ければ$34(約3500円)

マラウイから来ている僕らにとって高級過ぎるホテルでした。
 

ほんと、幸せと感じる閾値が下がっていることを実感。

5日目はケープタウンでお買い物!!

僕はあまり物欲ない方だと思っていましたが、いざ目の前にすると欲しくなる物ばかり。

そうですよね、何もない国マラウイに1年数か月住んでいればこうなります。

南アは欲しいものすべてがそろうという印象を受けました。

夜はロングストリートという場所で夕食とビール♪

そこで偶然にも日本人男性と知り合い、合流。

僕と同い年の人、で司法試験を受験後に結果発表を待つ期間の旅行みたいです。

刺身を食べに行き、付け合わせの"ガリ"に感動している僕らを見て、彼は困惑気味。。

そっか、日本から来てたらガリに感動しませんよね。

マラウイにいると刺身はもちろん、ガリも食べられませんから。。

その後はクラブを3件ハシゴし、帰宅したのは午前2時くらい。

マラウイにいると夜間遊ぶ場所がないので、久々の夜遊びを満喫しました。

6日目は前日に知り合った彼と共にペンギンの街サイモンズタウンへ!

電車に揺られること1時間で到着。

海沿いを走る電車は、どことなく江ノ電を思い出させてくれました。

着いたのは"サイモンズタウン"
 

駅から少し歩いたところにペンギンのいる浜辺があります。

いたー!!
 

歩き方がなんとも言えないくらい可愛い!

サイモンズタウンは1泊しても良いくらい、ゆったりした街と自然がありました。

その後は南ア最後の夜を楽しむため、海鮮料理の店へ。

今まで封印していた生牡蠣を食しました。

マラウイでは海がないため海の幸を、しかも生で食べられるなんて夢のようです。

しっかり堪能した後は、宿へ戻り翌早朝のフライトに備えて就寝。

翌朝4時に空港へ向かい、無事6時のフライトに乗りました。

ケープタウンの夜景を背に、マラウイへ帰るのが残念でなりませんでした。

これで旅も終わりかと思った矢先、マラウイの空港でまたもや荷物をロスト!

翌日に届いたものの、お土産に買った白ワインが抜き取られていました。

ったく、、日本ほど信頼できる国なんて少ないってことですね。。

ともあれ、総じていい旅行でした。

今後はマラウイであと半年程、活動頑張ります。

12月のクリスマスシーズンにもう一度南ア行くことを目標に。

日本からの旅行もオススメですよ!

12月、南ア合流しましょう♪w
 


〜今回のレシピ~
頑張った自分にはご褒美を♪


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9/05/2014

南アフリカ共和国へ任国外旅行~ステレンボッシュでワインとビール~

JOCVには任国外旅行という制度があり、1年に20日間の範囲内で自分の任国以外でJICAに許可されている国に旅行できます。

もちろんすべて自腹ですが。

マラウイ隊はザンビア、タンザニア、ジンバブエ、モザンビーク、そして南アフリカに行くことができます。

今回僕は、7日間の日程で先輩隊員と南アに行ってきました。

この制度、日ごろ活動で悶々としているのを癒してくれる重要なものだと思います。

途上国での活動は、いろいろなストレスがかかるので。。

さて、ここから旅のご紹介♪

まず8月26日、1年数か月ぶりに飛行機乗りました。

目指すは南アのステレンボッシュ!

ワイナリー150件以上が点在する世界でも有名なワインの街です。

リロングウェの空港を出て、ヨハネスで乗り換え、ケープタウン空港に着いたのは20時をまわったころ。

テンションが上がり過ぎていて長旅の疲れなんて感じていませんでした。

が、僕ら2人共の荷物が来ない。。

どうやらロストしたようです。

仕方なく宿へ向かい、翌日の早朝に荷物を取るため再び空港へ。

が、荷物を開けられた形跡があり、僕の荷物からiPadのチャージャーとSDカードが盗まれていました。

スーツケースの鍵も壊されて。。

さすが南ア!

さっそく洗礼浴びました。

気を取り直して、南ア2日目はワイナリー巡り♪

ワインとチーズ、ビルトン(干し肉)、チョコレートなどのペアリングを体験しました。

スパークリングワイン4種とヌガーのペアリング↓
 

ワインとチョコレート↓


 
ワインは20種類以上も試飲できて大満足♪

でもこれ、全部飲み干してたら午前中で酔っぱらってしまうので、口に含んで味わった後、出します。

ステレンボッシュの風景も楽しめて、お得な気分でした↓


 
南ア3日目は同じくステレンボッシュにてビールツアー!

この日は雨が降ってて寒かったですが、そんなのビールで忘れましょう!

約25種類のビールを堪能し、ほろ酔いでした。

1ヵ所で9種類ものビールを堪能できるところもあり、まさに地ビール祭りです↓
 

 
アルコール9.9%のビールは、もはやビールを超えてワインに近かったです。

ワイン、ビールツアーで思ったこと。

それは、作っている人たちは自分の仕事に自信を持っており、それらを紹介するときの話し方が生き生きしているということ。

 

本当に自分の仕事が好きなんだなーって感じました。

反省点として、もう少しテイスティング英語を勉強しておけばよかった。。
 
こうして、美しきステレンボッシュの街並み、自然、ワインとビールを堪能した僕たちは次の目的地【ケープタウン】に向かいました。

 

それは次回。See you soon♪

僕らが参加したワイン&ビールツアーの会社↓

〜今回のレシピ~
自分の仕事に自信と誇りを持つ

 
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9/02/2014

死の選び方

南ア旅行から帰ってきました。

帰ってきてしまいました。。

マラウイという現実に対応できない、やまたつです。


今回は急遽書きたいことがあったので。

エンディングノート

宮崎市が発行している【私の想いをつなぐノート】というものを、先輩隊員が日本から送ってもらっていたので見せてもらいました。

そこには終末期医療、延命治療についてわかりやすく書かれています。

と同時に、日本の医療現場の現状、医療者の価値観なども添えられています。

延命治療にもいろいろと種類があるので、イマイチわかりにくいのが現状です。

しかし、このノートには医療者じゃなくてもわかりやすいように、メリットもデメリットも書かれています。

事例もあって、とても考えさせられました。

ひとつ事例を抜粋して紹介します

【事例 Uさん 78歳男性】
COPD(慢性閉塞性肺疾患)で在宅酸素7ℓ/分使用していた患者さんです。自宅で最期を迎えたいとの希望があり、介護する妻、宮崎にいる子どももそのつもりでいました。転倒を繰り返してはいましたが、在宅でのサービスも整い、安定した生活を送っていたようです。遠くに住む親戚が帰ってきた際も、転倒し、家族はその対応に慣れていましたが、慌てた親戚が救急車を呼んでしまいました。救急車により救急病院に運ばれ、そのまま入院となり、結局自宅での最期を迎えることはできませんでした。もし、本人の事前指示書があり、事前に親戚にも伝え、納得させることができていればと家族は悔やんでいます。


日本では、救急車を呼ぶという行為は「命を助けてほしい」ということを意味します。

その結果、本人が望まない医療処置が行われたり、自宅で最期を迎えたいと思っていても、病院での最期を迎える可能性が高くなります。

なので自分の意志がはっきりしているときに、事前指示書(自分の終末期医療について希望を書いておくもの)を作成しておく必要があります。

市販のものがいろいろ出ているようです。

人はいつか死にます。

病気かもしれないし、事故かもしれない。

その時期と原因は誰にもわかりません。

このエンディングノートは、作成するのに早すぎることはないと思いました。

僕もこうして海外で活動、生活している身なので、日本にいるより死の可能性は高いと思っています。

ふと、自分が住むマラウイという国と死の選び方について考えてしまいました。

この国は終末期医療はもちろん、普通の医療行為もままならない状況。

人々は死について考えたことないのかもしれません。

いつも、いつでも自然な最期。

延命ができるほどの機能は病院にありません。

しかも患者の世話は主に家族が付き添いで行うので、病院での死も家族に看取られるがマラウイでは普通です。

延命できない国、マラウイ

延命できてしまう国、日本

どちらが良いかはわかりませんが、日本は死に方を選べるのだから自分で選ぶべきではないでしょうか。

でも、死に方は自分ひとりで必ずしも決定できないことだと思うので、親や子供、親戚といろいろ話す必要があるでしょう。

事例のような意志疎通のズレがないように。


~今回のレシピ~
生まれる場所は選べないが、死ぬ場所は選べる


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