人はなんだかんだで順応できるんだな、と感じます。
僕はもっとマラウイアンの生活や文化、習慣を探っていきたいと思います。
好奇心旺盛な、やまたつです。
今回は最近読んだ本から学んだことをアウトプットしてみます。
残念ながらタイトルが思い出せません。。
マラウイを含め、アフリカではHIV/AIDSが深刻です。
なぜ感染が広がるのか?
8つの事情をあげて見ていきましょう。
まず、HIV/AIDSの予防には"危険なセックスを避けるように人々を説得すること"が重要視されています。
しかし、セックスは楽しい。
コンドームを使うと楽しさが減ると多くの人が感じていることも事実です。
ジンバブエでは【お菓子を包み紙ごと食べる人がいるのかい?】という言葉すらあるくらい。
なるほど、わかりやすいといえばわかりやすいたとえですね。
さて、ここからHIV/AIDSが広がる8つの事情を紹介します。
1) 迷信
ウガンダでは「定期的に精液を注入してもらわないと美人になれない」という迷信があるそうです。これに付け込んで、男性がコンドームなしで若い女性とセックスするということが起きている。
マラウイを含め他国でも「処女とセックスをしたら治る」と言われています。そんなことは皆無に等しく、レイプされた少女が感染してしまう事例が多くあります。
2) 貧困
アフリカ諸国は貧富の差が激しく(特に都市部)仕事もそんなに多くないのが現状です。女性が職に就くのが難しい、でもお金を稼がないと生活ができない。このことを理由に身体を売ってお金を稼ぐ女性がいるのも事実。そこから感染してしまうのです。
3) 人の移動
ここでは長距離トラックの運転手を例にあげます。彼らは常に危険な状況と共にいます。定期的に整備されているわけでもない車を運転し、舗装もままならない悪路を行き、途中で強盗に合うリスクも抱えています。彼らはいつ死んでもおかしくないと思っているようで、それなら生きている間に楽しもうということで、移動先で女性を買う。こうしてHIV/AIDSは人の移動と共にあらゆる場所へ運ばれます。
4) 戦争
アフリカは今も戦争、紛争が絶えない地域が存在します。戦争により故郷を追われ、難民となった人々は当然稼ぎがありません。2)であるように身体を売って生き延びる人もいるでしょう。また、兵士による集団レイプもHIV/AIDS感染に関係しています。
5) 性差別主義
これはアフリカ諸国に限ったことではありませんが、性差別いわゆる男尊女卑が関係しています。女性の多くは「パートナーにコンドームを使うように頼みづらい」と感じでいるのは事実。男性からの歩み寄りがあればいいのですが、難しいのが現状でしょう。
6) アルコール
これまた万国共通のような気もしますが、お酒を飲んで開放的な気分になると判断力が鈍り、コンドームなしでのセックスをしてしまうこともあるでしょう。
7) 男性の割礼
これはアフリカに多い習慣で「男性の割礼によって、性感染症に対する安全性が高まる」と言われています。もちろん事実なのですが、そのことを逆手にとって「割礼して安全だからコンドームを付けなくていい」ということにも繋がってしまうようです。
8) 宗教
これは主にキリスト教ですが、「避妊はNG」というもの。避妊すること=コンドームの使用なので、避妊がタブーであることはコンドームを使用しないことになります。キリスト教でも宗派によって様々ですが、マラウイでは教会で神父さんからコンドームを使用しないようにという注意喚起もあるほどです。
以上、8つの事情をあげてみました。これだけ色々なことが絡んでくるとHIV/AIDSの感染拡大を阻止するのは難しいように思います。
ですが、JOCVのように村へ赴任し、少しずつその土地の文化・習慣を理解して、その土地に合った解決策を模索することが大切であると僕は思います。
世界を変えることは難しいですが、自分の身近な人の意識は変えることができるのではないでしょうか。
ひとりでも意識を変えてくれる人がいれば、JOCVの2年間は意義のあるものであると思います。
僕も栄養士としてHIV/AIDSの患者と関わっているので、予防の啓発も大切な活動です。
~今回のレシピ~
理解することから世界は変わり始める
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