5/05/2014

行渡らない援助

今日も職場は陽気です。

スタッフは朝から昼までお喋りに華が咲き、昼から帰るまで咲き誇ります。

日本の職場とは全然違う環境に慣れきってしまった、やまたつです。

日本社会に復帰できるだろうか。。


さてさて、今回はマラウイでの援助物資(ドネーション)の問題点を書いてみたいと思います。

まぁ、マラウイだけではないと思いますが。

マラウイはNGOなどいろいろな機関、国から援助を受けています。

資金だったり物資だったり。

もちろん日本もマラウイに援助してますよ。

僕たちJOCVは人材派遣という分野です。

今日、職場で"ありえないこと"がありました。

外来患者のモニタリング用紙がないということで、スタッフが過去の患者の用紙を修正液で消して使おうとしていました↓
 


この用紙はUNICEFが作成協力したもので、マラウイ政府から各病院に送られてきます。

カロンガ県病院ではこの用紙が在庫切れとのこと。

在庫室を探せば出てくると思うのですが、たぶんないんでしょう。

だからって修正液で消して再利用しようだなんて。。

問題は病院の管理にあると思いますが、援助する側にも責任があると思います。

UNICEFのことをとやかく言うつもりはありませんが、途上国の管理体制やインフラの問題は大いに予想できると思います。

末端まで行渡らない援助は、何のためにあるのでしょう。

資金援助は腐敗した政府の役人が自分のポケットに入れ、末端まで行かず。

物資援助はインフラや管理の問題で行渡らず。

援助する側は想定できる問題も考慮したうえで、援助しなくてはいけないと思います。

資金、物ををあげて終わりではあまりにも雑過ぎます。

問題の大部分は援助した後に発生しているのです。

問題の本質を見極めることは、難しいことです。

でも、そこを疎かにして問題解決はありえません。

僕はJOCVとしてどんな問題を解決へ導くことができるのか。

まだまだ実行と考察・修正の繰り返しですが、少しずつでも実っていけばいいと思います。

あと、付け加えますが、日本でできる募金にも少しだけ気を配ってみてください。

自分が募金したお金がその団体の活動資金として使われている、というのが普通ですが、いろいろと仕組みが存在します。

募金する団体も選んだ方が良さそうです。

僕は某NGOに募金をしたことがありましたが、みごとに裏切られていたことが発覚しました。

そのNGOは募金で得た資金を海外の孤児院運営に充てていると言っていましたが、実際にそのようなことはありませんでした。

僕が自分の足で現地に赴き、自分の目で見て、自分で得た情報です。

この事実を知ったときとても衝撃的でした。

それ以降、どの団体にも募金はできなくなりました。

情報を鵜呑みにしないで、自分の頭で考え、実際に目で見てみることは大切です。

援助の先にあるもの、必ずしも光とは限らないということです。


~今回のレシピ~
問題は援助した後に現れる


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