2/27/2014

愛の表現方法

時間があるときこそドンドン更新していきます、やまたつです。
 

最近になって任地カロンガは雨が多くなってきました。
 
雨季真っ盛りで、電気トラブルも増えてきました。
 
とっても困ります。

 
さて、この前、任地へ向けて帰る途中に自分の乗っていた大型バスの右前輪がバーストしてバスが停止しました。
 
完全に焼け焦げた前輪↓
 
 
走行中、かなり大きな音とともに煙が上がったので何事かと思いましたが、どうやらそこまで深刻ではなかったようです。
 
たまたま自動車整備の隊員と一緒だったので、彼から話を聞くと、もし運転手が急ブレーキやハンドルをきったりしていたらバスは横転していたかもしれないと。。

結構深刻なアクシデントでしたね。
 
運転手の判断と技術に救われました。
 
タイヤ交換を待つ間、面白いものを見つけて少しマラウイアンの愛情表現がわかりました。
 
見えますか↓

 
建物の梁に書いてあった落書き(と言ったら失礼でしょうか)です。
 
"I love you more than sugar"
 
日本語で訳すと"あなたのことを砂糖よりも愛しています"となります。
 
??
 
普通に考えるとまったく意味がわかりません。
 
というか砂糖と比べるなよ!と突っ込みたくなりますね。
 
日本人感覚なら。
 
でも、マラウイアンの生活や習慣を知っていると、これは結構面白いです。
 
マラウイアンはティータイムが大好きです。
 
家族や近所の人と団欒も兼ねてよくティーを飲んでいます。
 
が、そのティーが本当に甘すぎる。
 
砂糖をたっぷり(ティースプーン5杯以上)入れて飲むので当然ですね。
 
たまに砂糖が溶けきらず、カップの底にたまってる時もあるほどです。
 
そのうえ紅茶の茶葉が少なくて、あまりティーを感じることはありません。
 
いわゆる"砂糖湯"です。
 
話は戻って、I love you more than sugarと書いた人は本当に彼女(もしくは彼)のことを愛しているんでしょう。
 
大好きな砂糖よりも愛していますなんて愛情表現、なんだか愛らしくも思えます。
 
マラウイアンの恋愛ってどんな感じなんだろう?
 
少し気になったのでいろいろな人に聞いてみたいと思いました。
 
それにしても、あのティーは何とかならないかなー。
 
糖尿病の患者が急増してるんだってば。。
 
マラウイアンみんな、砂糖よりも愛する人を見つけてください。
 
(笑)

 
~今回のレシピ~
愛は比較できないが、比較してみることでわかることもある
 
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2/24/2014

シャットダウンするということ

どうも、急な予定変更で任国外旅行(ザンビア~南ア)を取り止め、任地に帰ってきました。
 
人生何が起きるか、ほんとにわかりません。
 
僕は元気です。あ、やまたつです。
 

以前からずっとですが、マラウイ(というかアフリカの国々)では、アジア人は皆チャイナでまとめられます。

それもそのはず、アフリカには中国人がビジネスのため結構住んでるからです。

でも、この中国人のやり方があまり良くないらしく、低賃金で現地民を労働させたり、自国の企業が利益をあげるだけで、その国には還元しないなど。。

なので、マラウイを含めアフリカ諸国で、基本的に中国人はあまり良く思われていないようです。
 
僕ら日本人が街を歩いていれば「チャンチュン!」「チャイナ!」「チンチャーン!」など、明らかにバカにしている感じで呼んでくるのです。
 
見た目で中国人と日本人の違いがわからないのはいいけど、あからさまに悪口言うのはダメだと思います。
 
というのを説明したところで、マラウイアンの心には届かないでしょうが。。
 
日本すら知らない人はたくさんいます。
 
道路走ってる車はほとんど日本製なのに。。
 
さて、このいやーな悪口攻撃から自分の身を守るため、今日はイヤホンで音楽を聴きながら出かけることにしました。
 
すると、相手が何を言ってこようと耳に入りません。
 
目さえ合わせなければ、ストレスフリーに街を歩くことができます。
 
これが"シャットダウン"
 
最強のワザを身につけました。
 

ふと立ち止まり、考えてみました。

今まで散々悪口言われてきたけど、たまたま声かけてくれた人で良い出会いしたこともあったな。

そこから活動が広がったりもした。

10嫌なことがあっても1良いことあれば、それはラッキーじゃないか。

可能性がゼロじゃない限り、その可能性を信じていくのが自分のスタイルだったはず。

シャットダウンすることは、マラウイアンとの関係を断ち切ることになるのでは。

そう思い直し、イヤホンは外しました。

案の定、チャンチュン言われましたが、耐えることとします。

良き出会いの可能性がある限り。


 
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2/13/2014

生きる力

やまたつです。


今回は少しかたい内容になるかと思います。

"生きる力"について。

僕が何度か訪れたことのあるフィリピンと、ここマラウイを比較して考えてみたいと思います。

まず、共通していることを以下にあげます。

1、圧倒的に仕事が足りていない。

2、貧困層と富裕層の格差が激しい。

これらは共通項とできるでしょう。

しかし、同じ貧困でもフィリピンとマラウイでは様子が違うように思います。

【フィリピンの場合】

村で生活していても生活が苦しい、仕事がない。

仕事を求め都市に出てくる。

結局、仕事が見つからないまま村に戻るか、都市に残りスラム街で日々の生活をする。

という貧困の流れがあります。

結果はどうあれ、何かしらの行動を起こすんです。

【マラウイの場合】

村で生活していて生活が苦しくなる(主に雨季の終わり頃)。

仕事を求め都市に出ることはない(というか、金銭的理由で出られない)。

NGOや海外団体からのドネーションが入り、飢えは回避できる。

結果、自らの貧困に対して行動を起こさない。

という違いがあるように思います。

もちろん、僕の主観なので見落としや事実ではないことがあると思いますが。


ドネーション。

援助。

聞こえは良いですが、モノやカネを簡単に与えるのは本当に良い事なのでしょうか?

貧困に苦しんでいる人たちを見て、見ないフリするのは心苦しいと思います。

しかし、人には本来、生きるための力が備わっています。

自然の力には勝てませんが、厳しい環境下でも人は知恵や工夫を凝らして乗り越えてきました。

そうしないと生きていけないから。

誰も助けてはくれないから。

それが一転して、助けてくれる人がいたらどうなるでしょうか?

依存が起こります。

自分で問題を解決する力が失われていきます。

言い換えると、生きる力が失われていくわけです。

フィリピンで出会った盲目の人。

彼は目が見えず、当然、仕事にも就けず、でも生きていくために必死でした。

歌を歌っているのです。

目が見えない、でも声は出る。

そうやって彼は何らかの"価値"を作り出すことによって、お金を得ているのです。

僕も彼の歌声に価値を感じ、お金を渡しました。

マラウイでは見ない光景です。

マラウイでは「お金=もらう物」という考えが普通にあります。

親が子供に「外国人にあったらGive me moneyといいなさい」と教えることもあるそうです。

お金って何なのでしょうか?

生きるために必要なもの、もちろん貨幣社会では切っても切れないものです。

お金は何かの対価、感謝の気持ちが形になったものに近いのではないでしょうか?

つまり、何か価値あるものを提供してお金をいただく。

そういうものです。

必死に小さなビジネスをやっているマラウイアンもいますが、そうでない人も目立ちます。

援助というものは必要です。

緊急援助などは典型的でしょう。

フィリピンの台風では大きな被害が出ました。

このような場合の援助は絶対必要です。

ですが、マラウイの場合は?

飢えてるから食料を与える。

では、なぜ飢えるのか?

1、食料の絶対数が少ない。

2、貯蔵の方法に問題がある。

大きく分けてこの2つでしょうか。

飢えという問題を解決するためにはこの2つに対するアプローチが必要なのであって、食料を配ることは根本原因の解決ではない気がします。

"魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える"

まさにこの言葉の通りです。

こうやって援助に慣れきったマラウイアン達は、「Problemだ!」と言いながら特に行動を起こさない、Problemは援助が解決してくれると待っています。

生きる力はどこへ?

この葛藤はまだまだ深まりそうです。


~今回のレシピ~
生きる力を奪わない援助を
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2/02/2014

スローペース

雨季に入ったにもかかわらず、任地カロンガは暑いです。

気温と共に、気持ちも悶々としてます、やまたつです。


今年から新たに開始した活動の紹介します!

1月終わりごろになってやっと少しずつ動き出したこの活動。

それは"教育省の職員と組んで学校の生徒や先生に対する栄養の知識提供、それにモリンガ(栄養満点の万能植物)の普及。

たまたま教育省の人が近所に住んでいて、話しているうちにこの企画が持ち上がりました。

今年から学校にガーデンを作り、給食を自給しようというプログラムが始まったみたいで、好都合なんだとか。

どうせ食べるなら栄養のあるものをね。

ただ今、自宅ではモリンガの苗を大量生産中。

あと、指導媒体やらモリンガを使った料理のレシピ集の作成など、そこそこやることはあります。

でも、いくら自分が頑張ってもマラウイアンのスピードは想像を超えるほど遅い。。

だから、のんびり準備していこうと思います。

でもチャンスは逃さず、いつでも掴める準備も怠りません。

今月の末から旅行でザンビアと南アフリカに行く予定なので、そっちの準備も。

こうやってゆっくり時間は流れていくんですね。


教育省のガーデンにて、モリンガの植林開始↑


~今回のレシピ~
自分のペースを守るも乱すも自分
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