4/29/2013

How to drink Chibuku

任地赴任前、最後の週末を終えました。

あと2日間のブリーフィングを受けていよいよ5月2日にカロンガに赴任します。

今まで習っていたトゥンブカ語をやっと使えることに嬉しく思っています、やまたつです。

 
さて、今回はマラウイやモザンビーク、タンザニアなどの周辺国で飲むことができるとってもInternationalなビール【Chibuku】を紹介します。

そもそもChibukuの原料とは?

もちろんメイズ(甘くないとうもろこし)です。

言ってしまうとメイズのお酒です。

一般的なビールとは似ても似つかないものなのでお間違いなく。

アルコール度数は記載されていないですが、かなり弱いと思います。

推定2~3%程度。

1パック1ℓですが、全部飲んだところで酔えるかどうかは不明です。

ですがマラウイアンはこのChibukuをよく飲んでいて、酔っ払いとも結構会うことができます。

彼らにとってChibukuは"命の水"なのでしょう。

味は、というと好き嫌いが分かれるほど独特なものです。

僕は俄然好きな方ですが、嫌いな人からの意見では「シマを食べた後のゲロ」と言われます。

※シマはマラウイの主食です。

確かに少し酸味はありますよ。

そして面白いのが毎回Chibukuの味が変わることです。

日本では商品の味やクオリティが一定なのは当たり前ですが、ここマラウイではそんなのは非常識です。

そう、Chibukuは発酵飲料。

当然常温に置いておくと発酵が進みます。

ということは味が変わるワケですよね。

パックがパンパンなものもあればそうでないもの、たまにやや開封気味のものもあります。

品質管理のレベルはとっても低いです。

そして、このChibukuを買って持って歩いていると周りのマラウイアンからいろいろと声をかけられます。

「お前はChibukuを飲むのか?」

「俺にくれよ」

などなど、持ってるだけでヒーローになれます。

ただし、注意しないと酔ったマラウイアンにChibukuを強奪されるので。。

僕は一回奪われました。

さてさて、価格はというとMK200。

日本円で約50円ですね。

1ℓ50円!!安い!!!

普通のビールが安くて350mlでMK250なのでChibukuはかなりお得なのです。

 
ではお待たせしました。

ここからが本番"How to drink Chibuku"

Chibukuの飲み方を紹介します。
 

街や村には必ず男たちが集うChibuku Barがあり、そこではいろいろとルールがあります。

デビュー戦からChibuku作法を知っているとマラウイアンの心を鷲掴みですよ。

メリットがあるかどうかは別として。。

1、紙パックのてっぺんの口を押さえてよく振ります↓
 

これがとっても大切。メイズの粕が下に沈んでいるからです。

2、ナイフで上部をカットします↓

これでセットは完了!
 
 
中身はこんな感じに濁ってます↓
 

 
3、あとはこれを仲間で回し飲み。
 

外国人がマラウイアンと一緒にChibukuを飲んでいたらかなりの確率で人気者です。

ただ、周りは酔っ払いなので気をつけないと思わぬアクシデントに巻き込まれると思いますが。。

こういうローカルな交流も大切なことだと僕は思います。

マラウイという国は様々な問題をかかえていますが、その問題のひとつひとつはこういうローカルな部分に解決のヒントが隠れていると僕は思うのです。

なのでこういう交流も大切にしたいですね。

ちなみに注意事項として、この国で女性はお酒をほとんど飲まないそうです。

公衆の場で女性がお酒を飲んでいると売春婦だと思われるらしいので気をつけましょう。

もちろん首都の一般的なレストランやBarでは外国人の女性などお酒をたしなんでいます。

補足ですが、Chibukuにはボトルタイプもあります↓
 
 
これはなかなか売っていないので見つけたときは即買いしましょう。

1ℓのChibukuはなかなか1回で飲みきれないので、ストックしておくのに便利です。

僕はこのChibukuを毎日小さいコップに2杯飲んでいます。

もちろんマラリア予防薬飲む日は飲んでませんが。

このおかげか知りませんが、ここ1ヶ月健康上の問題は起こっていません。

任地カロンガでもChibukuを飲み、活動に汗を流したいと思います。 

ではでは、Yewo chomene♪


~今回のレシピ~
大切なものは目の前ではなく、足元にある。

4/27/2013

Yewo chomene!!


マラウイの首都Lilongweも少しずつ寒い季節がやってきました。

最近は朝晩冷え込むことが多いです。

しかし、来週末あたりからやっと赴任予定の任地Karongaはマラウイ湖沿いの街で標高が低いため年中暑いみたいです。

北海道出身の僕としてはなかなかしんどい環境となることでしょう。

どうも、相変わらず健康体で過しています、やまたつです。


昨日で現地語訓練も最終日をむかえ、本日の課外授業をもってすべての語学訓練終了となります。

昨日は筆記のテストがあり、得点は85点。

なかなかできた方だとは思います。

話せるけど書けないという弱点が発覚したテストでした。

僕の習っているトゥンブカ語は主にマラウイ北部で話されている言葉で、マラウイ国としての公用語はチェワ語になります。

僕ら24-4の3人は僕だけ北部、その他2人は中部に赴任なので2人はチェワ語です。

街中で人々と会話したり、2人で会話しているのを聞いてるととってもジェラシーを感じます。

早く赴任してトゥンブカ語を使いたいと心から思いますよ。。

チェワ語とトゥンブカ語は似たような表現もありますが、違うところの方が多いです。

しかし、トゥンブカ語には奥義があり、【Yewo chomene】と言っていれば人々と仲良くなれます。

意味はありがとう、Thank you very muchと同じなんですが、それ以上の意味が感じられます。

発音は【イエオ チョメネ】。

略してYewo Yewoと言っていれば大半はOKでしょう。

是非ともマラウイに来た際には北部Karongaに来て【Yewo chomene】で友達作ってみませんか?

マラウイは隣国のモザンビークやタンザニアと比べると何もない国ですが、ひそかに魅力を秘めていると僕は思います。

マラウイ人は僕の予想以上に内気な性格の人が多いように感じます。

あまり外に発信することができていないのか、しようと思わないのかわかりませんが。

まぁ言ってしまうと大抵の人はのんびり屋さんです。

しかしこの国の経済の6割は他国の援助で成り立っていることは無視できません。

自立のためにも発信する力、自分たちの国は自分たちで盛り上げていこうという気持ちがとっても大切になってくると思います。

援助されることに慣れきっている人々の意識を動かすことは用意ではないですが、マラウイに赴任しているJOCV約80名の力で少しでもこの国に貢献できたらいいなと。。

何事も主導権はマラウイの人々にあることを忘れずに活動していきたいと思います。

写真は語学の先生と24-4の仲間たち♪
 

 
~今回のレシピ~
指摘してあげる優しさと、見守ってあげる心遣いのバランスを大切に。

4/22/2013

バトンタッチ!!


最近はマラウイの新聞を毎日買ってます。

写真のクオリティがやたら低いですが、マラウイで起こってることがよくわかるとっても面白い情報源です。

しかし、読むのに辞書を片手にかなりの時間がかかってます。。

はい、やまたつです。


昨日は僕の前任者であるJuriさんが、無事に2年と1ヶ月の任期を終えて帰国しました。

本来、JOCVの前任と後任が現地で会うということはないのですが、Juriさんの好意で僕のために1ヶ月延長してくれました。

目的は仕事や住まいの引継ぎなどなど。

2日間の引継ぎでしたが、この2日はかなり貴重だと思います。

病院の内部構造や人間関係、問題点や改善した点などを説明してくれ、さらに資料まで作ってくれるなんて。。

本当に感謝です。

最初の3ヶ月くらいかけてやるであろう、職場の関係作りがかなり短縮されました。

僕は後任なので職場の人には確実に前任と比べられるでしょう。

しかし、僕は僕。

自分の持っている手札を使って、問題解決に取り組んでいきたいと思います。

Juriさんは初代なのでたくさんの問題と立ち向かったことと思います。

その苦労があったからこそ、後任の僕にはかなりの近道を作ってくれました。

5月の赴任が楽しみでなりません。

カロンガは最北の地で、首都からのアクセスは困難を極めますが、同じ任地のカロンガファミリーの先輩たちと楽しく健康的に暮らしていきたいと思います。

最後に空港で撮った写真です↓
 

Juriさん日本でもお元気で!!

Shimwangoこれからよろしく!!!

~今回のレシピ~
積み重ねた苦労は、振り返ると財産だと気付く。

4/18/2013

カントリーツアー

マラウイ生活ももうすぐ1ヶ月が経とうとしています。

満員を通り越してミニバス(ただのワゴン)に20人乗ってきても動じなくなりました。

場所は変われど、自分のペースを守って生きています、やまたつです。

今週の初めからカントリーツアーと称して、自分の任地へご挨拶に行ってきました。

僕の任地はマラウイの最北端、カロンガというところにあるカロンガ県病院です。

マラウイは標高が高いため、比較的涼しいのですが、カロンガはマラウイ湖に近いため標高が低く、暑いです。

年中半袖でいけるみたいですよ。

そしてマラウイは乏しい食文化で有名ですが、カロンガはタンザニア国境が近いため、美味いタンザニア料理が入ってきていて、とっても楽しみが豊富です。


さてさて、そんなカロンガにも唯一の欠点があります。

首都リロングウェから約600kmと果てしなく遠いのです。

夜間の移動はJICAから禁止されているので、カロンガへ行くには途中のムズズという街で1泊していかなくてはなりません。

ということで往復4日かかるわけです。

リロングウェ~ムズズはAXAという高速バスで約5時間、ムズズ~カロンガは超満員のミニバスで5~6時間です。

結論から言います。

かなりしんどいです。

公務以外ではほとんど首都に上がる事はないでしょう。。


今回の任地訪問は偶然にも僕の誕生日と日程がかぶっていて、誰にも祝われないんだろうと思っていました。

が、前任の方が僕の誕生日を知っていて、職場の同僚たちに呼びかけてくれ、サプライズケーキまでくれて祝ってくれました。

まだ僕の自己紹介もしていないうちからのサプライズに、僕は全く言葉がでませんでした。

僕は前任者の方をはじめ、職場のカウンターパート、その他同僚に本当に恵まれていると思います。

これから2年間いろんな苦労もあるだろうけど、この病院、またカロンガ地域、そしてマラウイのために僕の持ってる力を存分に発揮して貢献したいと心から思いました。

病院を1日見学しましたが、問題点がたくさん見えてきました。

低栄養児を扱う病棟ではミルクを作る部屋が汚すぎて、ゴキブリや小さいアリがうようよ。。

結核病棟は壁一枚で区切られていて、扉はほぼ開けっ放し。

院内感染で亡くなる人もちらほらいるみたいですが、原因がわからず処理される始末。

どうやらマラウイでは責任の所在というものが追求されない社会のようです。


自宅も見てきました。

広さ、ロケーションともに申し分ないところです。

写真も撮ったのですが、僕のiphoneがトラブルに巻き込まれたため写真がアップできません。

赴任したらデジカメで改めてアップしますね。

ただ、夏場は相当暑いみたいで、湿気も多いんだとか。

厳しい戦いになりそうです。

さて今週は引越しの荷物を買い揃え、来週から再び現地語訓練を1週間やって5月のはじめに赴任します。

英語、トゥンブカ語ともにまだまだ課題は山積みです。

Yewo chomene♪


~今回のレシピ~
お祝いは誰かのためにするものだけど、なんだか自分まで幸せな気持ちになる。

4/07/2013

首都暮らし


おはようございます。

マラウイは雨季も終わりに近づき、これから寒い季節になります。

が、気温がプラスの限り元気な北海道出身のやまたつです。


さて、マラウイに赴任して約2週間。

時差ボケもすっかり治り、生活リズムも整ってきました。

マラウイの主食"シマ"にも慣れました。

今回は現在暮らしているJICAドミトリーを紹介したいと思います。

赴任して1ヶ月間はオリエンテーションや語学訓練があるため、首都のドミトリーに宿泊します。

ドミトリーには先輩隊員や任国外旅行で来た方々も宿泊できます。

では、早速!

外観はこんな感じです↓
 

 
とっても質素な印象。。

中へ入るとまずは玄関↓
 

靴がたくさんです。

一応、隊次ごとに棚が割り振られていますので整理はできている、、かな?

広々リビングには漫画や書籍がたくさんあります↓
 

 
語学系や旅行関係、その他多少の専門書はそろってます。

結構ドミトリーは広いです↓

ここはPC室↓
 

 
共有のPCやプリンター等があって、ここで資料作成やインターネットもできます。

free Wi-Fiも使えるのですが、赴任してから今まで使えた試しがありません。

ネット会社の怠慢みたいで今月から契約を解除して別な会社にするとかしないとか。。

まぁ、ここはマラウイなのでのんびり待ちましょう。

ネットは専用のドングルを使ってやってます。

日本の1/1000の速さらしいので遅いですし、料金は自腹です。。

これはJICAがマラウイで行っている一村一品活動でできた商品を販売しているコーナーです↓
 

 
One Village, One Product(OVOP)をはじめ、いろいろ売ってますよ。

参考までに【OVOP】↓
[経済産業省]
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/ovop/

[OVOP in Malawi]

さて、場所は変わってキッチン↓
 

 
基本は昼食は外食、夕食は自炊してます。

今隊次には栄養士が僕を含め2人いるのでね。

お次はベッドルームへ↓
 

部屋は男女別で、男4と男8の部屋、女4、女4、女6に分かれています。

中はこんな感じ↓

ここは男部屋。残念ながら女部屋の撮影は僕にはできません。

ドミトリーには救急ルームもあります↓

ここは体調崩した人や、一人になりたい人など特別な理由があれば使用できる部屋です↓
 

 
どうしても集団生活になるとストレスも溜まりますよね。

もちろん、僕はストレスフリーで、羽伸ばしてくつろいでます。

これがバスルームです↓


思っていた以上にキレイで快適です。

もちろんお湯も出ます!嬉しすぎ!!

最後はテラスです↓
 


ここでBBQやったり、卓球もできちゃいます。

タバコを吸う方はここで。

という感じでマラウイでは暮らしています。

オリエンテーションも終わり、いよいよ来週から語学の勉強です。

今隊次3人のうち僕だけがトゥンブカ語、他2人はチェワ語です。

トゥンブカ語は北部で話されている言葉なんです。

同じマラウイでも言葉が違うなんて。。

しかも似てるのかなと思ったら結構違うし。。

先生とマンツーマンで頑張りますよ。

ということで僕はGreat元気にしています。


~今回のレシピ~

シマを食すことでマラウイアンの気持ちになってみる。なれなくてもなってみる。