あと2日間のブリーフィングを受けていよいよ5月2日にカロンガに赴任します。
今まで習っていたトゥンブカ語をやっと使えることに嬉しく思っています、やまたつです。
さて、今回はマラウイやモザンビーク、タンザニアなどの周辺国で飲むことができるとってもInternationalなビール【Chibuku】を紹介します。
そもそもChibukuの原料とは?
もちろんメイズ(甘くないとうもろこし)です。
言ってしまうとメイズのお酒です。
一般的なビールとは似ても似つかないものなのでお間違いなく。
アルコール度数は記載されていないですが、かなり弱いと思います。
推定2~3%程度。
1パック1ℓですが、全部飲んだところで酔えるかどうかは不明です。
ですがマラウイアンはこのChibukuをよく飲んでいて、酔っ払いとも結構会うことができます。
彼らにとってChibukuは"命の水"なのでしょう。
味は、というと好き嫌いが分かれるほど独特なものです。
僕は俄然好きな方ですが、嫌いな人からの意見では「シマを食べた後のゲロ」と言われます。
※シマはマラウイの主食です。
確かに少し酸味はありますよ。
そして面白いのが毎回Chibukuの味が変わることです。
日本では商品の味やクオリティが一定なのは当たり前ですが、ここマラウイではそんなのは非常識です。
そう、Chibukuは発酵飲料。
当然常温に置いておくと発酵が進みます。
ということは味が変わるワケですよね。
パックがパンパンなものもあればそうでないもの、たまにやや開封気味のものもあります。
品質管理のレベルはとっても低いです。
そして、このChibukuを買って持って歩いていると周りのマラウイアンからいろいろと声をかけられます。
「お前はChibukuを飲むのか?」
「俺にくれよ」
などなど、持ってるだけでヒーローになれます。
ただし、注意しないと酔ったマラウイアンにChibukuを強奪されるので。。
僕は一回奪われました。
さてさて、価格はというとMK200。
日本円で約50円ですね。
1ℓ50円!!安い!!!
普通のビールが安くて350mlでMK250なのでChibukuはかなりお得なのです。
ではお待たせしました。
ここからが本番"How to drink Chibuku"
Chibukuの飲み方を紹介します。
街や村には必ず男たちが集うChibuku Barがあり、そこではいろいろとルールがあります。
デビュー戦からChibuku作法を知っているとマラウイアンの心を鷲掴みですよ。
メリットがあるかどうかは別として。。
1、紙パックのてっぺんの口を押さえてよく振ります↓
これがとっても大切。メイズの粕が下に沈んでいるからです。
2、ナイフで上部をカットします↓
これでセットは完了!
中身はこんな感じに濁ってます↓
3、あとはこれを仲間で回し飲み。
外国人がマラウイアンと一緒にChibukuを飲んでいたらかなりの確率で人気者です。
ただ、周りは酔っ払いなので気をつけないと思わぬアクシデントに巻き込まれると思いますが。。
こういうローカルな交流も大切なことだと僕は思います。
マラウイという国は様々な問題をかかえていますが、その問題のひとつひとつはこういうローカルな部分に解決のヒントが隠れていると僕は思うのです。
なのでこういう交流も大切にしたいですね。
ちなみに注意事項として、この国で女性はお酒をほとんど飲まないそうです。
公衆の場で女性がお酒を飲んでいると売春婦だと思われるらしいので気をつけましょう。
もちろん首都の一般的なレストランやBarでは外国人の女性などお酒をたしなんでいます。
補足ですが、Chibukuにはボトルタイプもあります↓
これはなかなか売っていないので見つけたときは即買いしましょう。
1ℓのChibukuはなかなか1回で飲みきれないので、ストックしておくのに便利です。
僕はこのChibukuを毎日小さいコップに2杯飲んでいます。
もちろんマラリア予防薬飲む日は飲んでませんが。
このおかげか知りませんが、ここ1ヶ月健康上の問題は起こっていません。
任地カロンガでもChibukuを飲み、活動に汗を流したいと思います。
ではでは、Yewo chomene♪
~今回のレシピ~
大切なものは目の前ではなく、足元にある。